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最終更新日:2021/10/19(2013/05/03公開)
キッチンの安全面を重視するなら、IHクッキングヒーターを選びたいものです。
では、どのメーカーのIHが良いのでしょうか?
国内3大ブランド「パナソニック、日立、三菱」の特長をご紹介します。
IHクッキングヒーターの「IH」は、誘導加熱(Induction Heating)の略です。
新しい物のような印象がありますが、実は歴史は古く、1970年に誕生しました。 当初、IHはなかなか普及しませんでした。というのも、初期のIHはファンの音がかなりうるさかったからなんだそうです。
その後、IHクッキングヒーターの開発が進み、現在では全国の2割強のご家庭でIHが使われているそうです。
※キッチンコンロの利用に関するアンケート調査(2020年9月)より
IHクッキングヒーターの特性は何よりもその安全性です。電磁誘導を利用して金属製の鍋自体を加熱する仕組みのため、炎が出ないのです。
また、噴きこぼれなどで火が消えてガスもれしたり、不完全燃焼で有毒ガスが発生することもありません。
IHクッキングヒーターは加熱中にCO2が発生せず、コンロの周囲が熱くなることもありません。 クリーンで省エネなのもIHの大きなメリットです。
少し古いデータですが、2015年時点におけるIHクッキングヒーターのメーカー別シェアを見ると、「パナソニック、日立、三菱」の3大メーカーで98%以上と、ほとんどのシェアを占めています。
※IHクッキングヒーターのメーカー別シェアと世帯普及率より
3つのメーカーそれぞれの特長をご紹介します。
日本のIHクッキングヒーターの先駆者とも言えるのが、パナソニックです。
パナソニックのIHはすべての鍋が使用できる「オールメタル」対応の機種がたくさんあります。 お持ちの鍋をそのまま使いたいという方には特におすすめです。
お鍋を置く面がリング状に光る「光るリング」もパナソニックのIHの特長。はじめてIHを使う人にもやさしい設計です。
また「光火力センサー」がついているので、きめ細かな温度設定が可能になっています。 揚げ物もさらにカラッと上手に揚がるそうですよ。
詳しくはメーカー公式サイトをご覧ください。
また、こちらのQ&Aでもパナソニックキッチンについて解説しています。
リフォームQ&A:パナソニックのキッチンの特徴を教えてください。
日立は左右のIHが最大3.2kw、中央のIHが最大2.0kwと、3口すべて高火力な「大火力IH」が自慢です。 パナソニック同様、「オールメタル」対応の機種もいくつか用意されています。
また、火力調整がとても細かく、とろ火から強火まで14段階もあるんです! 使うのが難しそうに思えますが、メニューを選んで設定できる「適温調理」なら、音声で調味のタイミングをお知らせしてくれるそうですよ。
日立独自の「光・温度センサー」で、トッププレートが鍋底温度以上になるのを防ぎ、安全面も配慮されています。
油はねをガードする「ラク旨グリル」で、グリルが汚れにくく、お手入れが楽チンなのもうれしいですね。
詳しくはメーカー公式サイトをご覧ください。
三菱のIHの大きな特徴の一つは、ダイヤルで火力の調節ができることです。 ガスコンロと同じ感覚で使えるので、ガスコンロに馴染んでいる方にもおすすめです。
もう一つの特長が「対流煮込み加熱〈プラス〉」です。 従来の加熱とは異なり、鍋の中に対流を起こして自動でかき混ぜてくれる加熱方法です。
「3方向交互対流」と「内外交互対流」の2種類のかき混ぜ効果で、煮豆は芯までふっくら、味がしみ込んだ美味しい煮物も作れます。
詳しくはメーカー公式サイトをご覧ください。
東芝のIHは「光るナビ」が大変わかりやすく、IHが初めての方やご高齢の方も簡単に操作できるようになっています。 操作に必要なボタンだけが光って表示され、どの火力もワンタッチで簡単に設定できます。
煮物やカレー、シチューなどを作る際は、沸騰後、ワンタッチでとろ火に切り替えできます。 焼き餃子など、最後の仕上げで強火が欲しい時も、すばやく火力が変更できるのが便利です。
また、他メーカーと比較して、価格が低めに設定されています。
残念ながら東芝は2012年でIHクッキングヒーター生産を終了してしまいました。
各メーカーともそれぞれ優れた特長があり、どのメーカーにするか悩んでしまいますね。
メーカーのショールームに行けば、IHクッキングヒーターを実際に見て、触れてみることができます。 IHは毎日使う物ですから、実物を確かめてからお決めになることをおすすめします。
ガスからIHへの変更については、下記のQ&Aも参考にしてくださいね。