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最終更新日:2023/05/11
「桐(キリ)」というとどんなイメージがありますか? 昔ながらの桐のたんすや、衣装ケースが思い浮かぶ方も多いのではないかと思います。
桐はその他にも、米びつや家具などの身近なシーンで使われている、私たちの生活に馴染みの深い木材です。
そんな桐を、無垢フローリングに使ってみるのはいかがですか?
日本における桐材の歴史は、約2000年前の弥生時代から始まりました。 良質の木材として楽器や調度品などに用いられ、神聖な木として主に貴族階級が使っていました。 お神楽の面やお琴なども桐で造られていたそうですよ。
江戸時代に入ると、庶民の間でも桐が使用されるようになり、 水おけや下駄などの生活必需品を作るのに欠かせない材料となりました。
桐材が古くから日本人の生活に用いられてきたのは、他の木材にはない特徴を持っているからかもしれません。 そんな桐材の特徴をご紹介します。
調湿作用がある
湿度を調整してくれる調湿作用があるので、湿度が高い梅雨時期から、乾燥しがちな冬場まで、一年中快適に過ごすことができます。
防虫効果がある
桐はカビやダニの発生を防ぐ効果があります。アレルギーの原因にもなると言われるカビやダニを防ぐので、お子様にも安心の素材です。
断熱効果がある
多孔性の桐材は断熱効果が高く、無垢フローリングとして使えば、冷暖房効率をアップすることができます。省エネにも一役買ってくれそうです。
火に強い
他の木材に比べて、桐は火に強いと言われています。桐材は水分を多く含むため、難燃性があるということです。
桐材にはいくつか注意点もあります。
桐材にはタンニンという成分が多く含まれています。タンニンは虫や腐食から守ってくれる一方、桐の色は経年するとタンニンによって黒ずんでしまいます。 桐のたんすを削って新品同様にするサービスがありますが、桐の無垢フローリングも研磨することが可能です。
また、桐は柔らかい木材です。足腰にかかる負担が少なくて済むので、ご高齢の方やお子様には安心ですが、キズが付きやすいという難点があります。
桐にはこれらの短所があるとは言え、それを補って余りあるほどの良さを持っている素材です。 ぜひ一度、桐のあたたかみを実感してみてくださいね。
リフォームで実際に桐の無垢フローリングを選ばれた方の事例です。ぜひご覧ください。