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最終更新日:2023/05/01(2023/05/01公開)
都内の銭湯はどこに行っても一律料金。
大人一人500円で入れます。
気軽に立ち寄れる銭湯の魅力をご紹介します。
「せっかくの休みだし温泉でも行きたいなぁ。でも遠出は面倒だし…」というあなた。身近にある銭湯の存在をお忘れではないですか?
近場でしかもワンコイン、しっかりとリフレッシュできる都内の銭湯に出かけてみませんか。広々としたお風呂につかって、癒やしの時間をぜひ楽しんでください。
世界的に見てもきれい好きとして知られる日本人、お風呂好きな方も多いですよね。いったいいつからこんなにお風呂に親しんでいるのでしょうか。
日本に仏教が入ってきたのは6世紀頃。仏に仕える者は汚れを落とすことも仕事とされていたため、沐浴が推奨されていたそうです。
奈良の東大寺や法華寺には大湯屋や浴堂が残っていて、平安時代末期には銭湯の原型ともいえる湯屋ができたといわれています。鎌倉時代には、源頼朝が庶民に風呂を100日間開放したという記録が残っているそうです。
江戸で最初の銭湯は1591年、現在の東京駅付近にできました。当時のお風呂は熱く焼いた小石の上に水をかけて湯気を出すサウナのようなもので、なんと男女混浴だったとか。
明治時代に入ると洗い場が広くなり、大正時代には木造の浴槽が登場。昭和になると水道がとりつけられて、今のような銭湯になりました。
ちなみに銭湯の壁に初めて富士山が描かれたのは大正元年。千代田区にあった銭湯の主人が「子供に楽しんで入ってほしい」という思いから、静岡出身の洋画家に依頼したそうです。
都内の銭湯の料金は一律で、大人(12歳以上)が500円、中人(6歳以上12歳未満)が200円、小人(6歳未満)が100円です。
むか~し払っていたような気がする洗髪料金は昭和45年から廃止されています。
いつも使っているシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、タオルなどを持っていくと安心です。外出先などでふと思いついて銭湯に行く場合でも、ほとんどの物は番台で購入できます。
浴槽につかる前には必ずかけ湯をしましょう。お湯を汚さないようにするためはもちろん、銭湯のお湯は熱めな場合が多いので、体を慣らしておくためにも忘れずに。
髪が長い方は、湯船に髪が浸らないようにまとめておきます。
ついスタイルのいい方に目がいってしまうこともありますが、裸の他人をジロジロ見るのはマナー違反です。また、友達同士などで行くとおしゃべりの声が大きくなってしまいがち。声のボリュームには注意しましょう。
自宅と同じ感覚で豪快にシャワーを浴びると、周りの方にお湯がかかってしまうので注意が必要です。
銭湯や温泉施設などの広々としたお風呂に入ると、いつもの入浴よりリラックスできる気がしますが、それは気のせいではないようです。
常磐湯は2023年3月にリニューアルオープンしたばかり。昔ながらの外観はそのまま、中身は最新の設備に生まれ変わりました。
新たに天然温泉の浴槽が加わり、人気のサウナ施設も充実。広々とした露天にはととのいスペースも設けられています。富士山のペンキ絵を眺めながらのんびり過ごせますよ。
戦前から続く老舗銭湯が2020年にリニューアル。まるでカフェのようにスタイリッシュな外観で、カウンターの中にはDJブースまで。オリジナルタオルは今治製でレンタルも購入も可能です。
白で統一された清潔感あふれる浴場には浴槽が4つ。お風呂上がりには銭湯オリジナルのビールでクールダウンしましょう!
創業は1951年。2016年にリニューアルされ、アンチエイジングや疲労回復に効果があるといわれている「高濃度酸素風呂」など4つの浴槽、露天ジャクジー、無料サウナなどが揃っています。
リンスインシャンプーやボディソープなどは無料ですが、こだわりがある方のためにノンシリコンシャンプーやオーガニックボディソープなども有料で用意されています。
自慢の大きな浴槽は血行や新陳代謝がよくなるといわれる古代檜(樹齢1000年以上)を使ったもの。お湯は100%天然温泉です。
5分で100円の炭酸シャワーは肌の血行をよくする、手穴の汚れを落としやすくするなどの効果が期待できるため、特に頭皮の環境にいい!と人気を集めています。
1947年創業の老舗銭湯を2015年にリニューアル。源泉かけ流しの黒湯温泉を満喫できます。体温と同じくらいの温度の「不感温泉」は、熱いとも冷たいとも感じない不思議な感覚でずっとつかっていられると人気です。
半露天風呂からは東京スカイツリーが見える好ロケーション。隅田川の花火を眺められるそうです。
老舗の銭湯をリニューアルしたところは、昔ながらのあたたかみは残しつつ、施設は時代に合わせてアップデートされています。どこの銭湯に行っても同じ料金なので、あちこちはしごして、比べながら楽しむのもいいかもしれません。