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最終更新日:2021/10/19(2021/03/02公開)
なんとなく春めいてきたこの頃。
軽やかな印象のカゴが気になってきませんか。
カゴの素材は多岐にわたり編み方もさまざまです。
用途や好みに合わせてカゴを選んでみると、日常生活がちょっと楽しくなりますよ。
今回はカゴをもっと楽しむための、素材一覧やおすすめのカゴバッグ、使い方アイデア、お手入れ方法などをご紹介します。
丈夫でしなやかなので、小さいものから大きいものまで、四角くも丸くも編めて自由度が高いのが特長。美しい茶色は、日光を避け広葉樹の中で順調に育った証拠なんだとか。
パンに入っている「おにぐるみ」ではなく「さわぐるみ」という木の皮です。夏の間に皮をはぎしっかりと乾燥させ、編む段階で水に浸して柔らかくし、テープ状にしてから編み始めるそうです。
縦方向にかかる力に強く、車でも引っ張れるほどの耐久性が特長。昔はロープや吊り橋の素材として使用されていました。きちんと手入れすれば100年でも使えるといわれています。
成長が早く、丈夫で加工しやすく水にも強いので、昔から日用品の素材として多く使われてきました。採取した竹をそのまま使ったものを青竹、火であぶるなど加工したものを白竹と呼びます。
雪の重みに耐え根が曲がっていることから、この名がついたそう。丈夫すぎて竹を割って削るのに大変な力が必要なため、職人さんは男性が多め。青森ではりんごの収穫用カゴとして活躍しています。
鉛筆くらいの細さで、2mほどに成長する笹の仲間。竹よりも薄く細く柔らかいので、繊細な細工ができます。台所の水切りカゴや収納用、外出用のバッグなど、さまざまな用途に使われています。
竹やつるが多い日本のカゴの中では珍しい、樹木を割った材でつくられたカゴ。秋田県・角館の名産品で、弁当箱などが人気です。なめらかな手触りと白い木肌は清潔感に溢れています。
ワラよりも軽く耐久性に優れ油分を含むため、長靴や蓑、笠、背負いカゴなどに使用されてきた素材。今では、つやつやとした美しい光沢で、外出用のカゴバッグとして人気を集めています。
中国中部やヨーロッパ北部で採取され、通気性がよく丈夫な素材。枝1本をそのまま使用する場合(丸芯)と半分に割いて(半割れ)編まれたものがあり、丸芯の方が高価です。
麦稈真田(ばっかんさなだ)という、麦わらを真田紐のように編んだ素材を縫い合わせてつくられます。軽いので、持ち運ぶものを入れたりや高いところに置いたりするのに向いています。
ウッドチップは、メタセコイアやホワイトアッシュなどの、柔らかい木の皮を薄く削いだもの。バスケットなどの素材としてよく使用されています。
柔軟で曲げやすく軽量、さらに丈夫なので古くから愛用されています。ラタンの皮には無数の導管があり、その孔で湿気を調整するため通気性抜群。用途は家具から小物まで幅広いです。
大根や長ネギ、じゃがいもなどをポンポン放り込んでもビクともしない市場カゴ。プロの料理人も、市場での仕入れに利用しているそうです。通気性がいいので、根菜類なら保存用のカゴとしても使えます。
青森県の農家で収穫に使われているりんごカゴ。雪に耐えて強さが増した根曲竹を縦に割り、六角目に編みます。買い物用に果物や野菜を入れたり、中に花瓶を置いたり、いろいろなシーンに馴染みます。
網目の内側にホコリや汚れが溜まりやすいので、使用した後は柔らかい布で優しく拭きましょう。洋服ブラシなどの柔らかなブラシをかけるのもおすすめです。
天然素材のカゴは湿気のある場所に置いたままにすると、カビや虫が発生する可能性があります。
カゴバッグはなるべく雨の日には使用しないようにして、保管するときは風通しのよい場所を選んでください。網目にホコリが入らないように、紙袋に入れたり布で包んだりすると安心です。
また、乾燥しすぎもよくないので、エアコンの風が直接当たるような場所で保管するのは避けましょう。
カゴならではのナチュラルなテイストは、毎日の暮らしに癒やしをプラスしてくれそうです。ファッションやインテリアにぜひ取り入れてみてくださいね。