TOP > リフォームお役立ち情報 > 住まいと暮らしのお役立ち > 暮らしを楽しむ > 食材の保存方法 マメ知識
最終更新日:2021/09/09(2015/12/25公開)
年末年始は食材をたくさん買い込む!
という方も多いと思います。
ついつい買いすぎて余って食材、どうしていますか?
「足りないといけないから」と買いすぎて、冷蔵庫がパンパンなんてこともありますよね。
そんな余った食品の上手な保存方法や、野菜の鮮度がよみがえるといわれる50度洗いなどについてご紹介します。
お正月明けの余り物食材の代表といえば、やっぱりお餅でしょうか?
最近は1個ずつパックされているものが多いのでカビてしまうという心配はあまりないですが、外袋を開けたら冷蔵保存が基本です。 しばらく食べない場合は、ジップロックなどの密封袋に入れて冷凍庫に入れましょう。
きなこや、砂糖醤油、大根おろしなどをつけて食べるのが定番ですが、いつも同じだと飽きますよね。
目先を変えて、すき焼きをするときに一緒に入れたり、焼き肉をするときに一緒に焼いたりするとボリュームもでるし、だしやたれの味が絡んでおいしいですよ。
お餅をパンと見立ててチーズやマヨネーズ、ケチャップなどをかけてピザ風にしたり、ごはんと見立てて納豆や海苔の佃煮と合わせるのもおすすめです。
余った食材の保存法としては冷凍が一般的ですが、とりあえず...ではおいしく保存できません。 知っているようで、意外と見落としがちな冷凍保存の基本をチェックしておきましょう。
まず、冷凍は新鮮なうちにすることがポイントです。 「余っちゃたな~」と思いつつ数日放置、賞味期限ギリギリで慌てて冷凍...ではすでに鮮度が落ちているので冷凍してもイマイチな味に。
買ってきてすぐ使わないときは、素早く冷凍しましょう。
肉や魚などはパックごとではなく、ラップなどで小分けします。 葉もの野菜は軽く下茹でしておくとすぐに使えますね。
冷凍するときは早く凍らせる方が品質が落ちないので、アルミトレーなどの上にのせるといいですよ。 凍ったら冷凍焼けやにおい移りを防ぐために密封袋に入れておきます。
冷凍した食品をおいしく食べられる保存期間は約1カ月といわれています。 冷凍したから...と安心せずに計画的に使っていきましょう。
きのこ類は、冷凍する方がうまみが3倍アップするといわれているので、明日使うという場合でも冷凍することをおすすめします。
ハンバーグやカレーなどに使うとグッとおいしさがアップするアメ色タマネギも、冷凍タマネギを使えばいつもの5分の1くらいの時間でできますよ。 冷凍したタマネギは繊維が壊れているので、調理時間が短縮できるのです。
同じようにおでんに入れる大根も、あらかじめ輪切りにして冷凍したものを使うと味のしみがよくなるそうです。
バターは品薄な時もあるのでまとめ買いしたくなりますが、賞味期限が気になります。いったん開封すると酸化しやすいので、小分けしてから冷凍しすると便利です。
生卵は殻付きのままプラスチック容器などに入れて冷凍し、自然解凍してあつあつごはんにのせれば、白身はサラッと黄身はモッチリという新感覚卵かけごはんが楽しめます。 生食するので必ず新鮮な卵を使ってくださいね。
朝食に欠かない納豆も安いときにまとめ買いして冷凍がおすすめ。パックごと密封袋に入れて冷凍し、食べる前日から冷蔵庫に移して自然解凍します。
冷蔵庫を覗いてみたら、使い忘れのしなっとしたホウレンソウを発見! そんなときは50度洗いをお試しください。
熱のショックで気孔という水分調節をする孔が開き、そこから水分が細胞に吸収され、野菜がシャキッとしますよ。
水洗いするよりも雑菌が落ちやすいので、買ってきてすぐに50度洗いをすると野菜のもちもよくなります。
野菜だけでなく果物にも応用できます。夏場などすぐ茶色くなってしまうバナナも50度洗いしておけば傷みにくくなるそう。
この時期、箱買いすることも多いみかんも、50度洗いで保存期間を長くすることができます。 トマトやいちごなどは甘みが増すといわれています。
50度洗いするときは、お湯をボウルにためて、2~3分浸しながら洗うのがポイントです。
お湯の温度が43度以下になると雑菌が繁殖しやすくなるので気をつけてください。
給湯器を50度に設定できない場合は、沸騰したお湯と常温の水を同量ずつ混ぜると、ほぼ50度になります。
ボウルで洗っているうちにお湯が冷めてくるので、時々熱いお湯を足しながら洗うとよいでしょう。 適温は48~52度くらいです。
洗った後は、キッチンペーパーなどで水分をしっかりと拭いて熱が冷めてから冷蔵庫で保存します。
肉や魚は空気にふれると酸化します。 肉や魚の表面には酸化した成分が付着していて、これがアクやくさみの原因に。 50度洗いするとこの酸化した物質を落とすことができます。
なんとお刺身も50度洗いOKなんですよ。 生のさくなら30秒ほど、切り身ならさっとお湯をまわしかけてから氷水で締め、水気をふきとります。
あさりやしじみは50度のお湯に2~3分つけておくだけで砂抜きが完了します。
肉、魚、貝類は50度洗いした後の保存はできません。 すぐに使わない場合は、冷蔵庫に入れて必ずその日のうちに使うようにしてください。 また、ひき肉は50度洗いに向きません。
この季節、おでんに欠かせないさつま揚げ、厚揚げ、油揚げなどは50度のお湯で1~2分もみ洗いすると油抜きができます。
冷凍した食品を50度洗いする場合は解凍しないで、凍ったまま50度のお湯に漬けます。 中心部が少し凍っている状態でお湯から出し5~10分くらいおいてから使います。
冷凍マグロのさくは5~7分、冷凍干物やシーフードミックスは3~5分くらいで解凍でき、水気を拭き取ればすぐに調理できます。
今回は食品の冷凍保存や50度洗いについてご紹介しました。
食べ残しや、野菜などの皮のむきすぎ、賞味期限切れなどにともない、家庭で捨てられる食品は1日1人あたり約42グラム、1年間で約15キログラムにもなるといわれています。
「もったいない!」と嘆くだけでなく、食べ物を無駄にしないさまざまな工夫を実践していきたいですね。