TOP > リフォームお役立ち情報 > 住まいと暮らしのお役立ち > リフォームのヒント > リフォームで仏壇・神棚の位置を変えるときには
最終更新日:2021/10/11(2012/03/02公開)
大きく間取りを変えるようなリフォームの際、
お仏壇や神棚の位置も変えることが多いですね。
お仏壇や神棚を移動するときの決まりごとについて解説します。
お仏壇や神棚の位置を変えるとき、「どこに移動すれば良いのか?」「やってはいけないタブーはあるのか?」「決まりごとはあるのか?」など、いろいろ心配になりますね。
間取り変更リフォームなどで、お仏壇・神棚の移動が必要なときには、よくこのようなご相談いただきます。 通常、お仏壇・神棚を移動することはほとんどないので、勝手がわからなくて困っている方も多いようです。
宗派などにより細かな違いはありますが、一般的な決まりごとをご紹介します。
お仏壇の向きについては特に決まりごとはありませんが、極楽浄土のある西の方に向かって拝むために、東向きに置くという方もいらっしゃいます。 スペースに余裕がない場合は、上置きタイプの小さなお仏壇にすれば、比較的自由に向きを選べます。
お仏壇は家族が集まる居間などに設置するのが良いと言われています。 お仏壇にいるご先祖様が、いま生きているご家族と共にある、ということにつながるからです。 ご先祖様と一緒に家族団らんをするイメージですね。
お仏壇は木製のため、直射日光の当たる場所や、湿気がたまりやすい場所に置くと傷んでしまいます。 大切なお仏壇ですから、傷みやすい場所は避けましょう。エアコンの風が直接当たるのも良くありません。
神棚は、東向きか南向きの方角で、かつ、大人の目線より高い位置に設置するのが決まりとされています。 お仏壇と同じように、家族がいつも集まれる場所に置くことをおすすめします。
神棚の裏がキッチンやトイレなどの水まわりに当たる場所は、避けた方が良いと言われています。
また、上階や下階のある建物では、神棚の上や下を人が通るような場所も避けましょう。 集合住宅の場合は、天井に「雲」や「空」の文字を貼るという回避方法もあります。 「この神棚の上には何もない」という意味になるのだそうです。
お仏壇と神棚の両方がある、仏教と神道をともに信仰しているという方も多いですね。 もともと日本には神仏習合の考え方が広く浸透していたからかもしれません。
そうは言っても、仏教と神道とは違う宗教です。お仏壇と神棚は、できれば同じ部屋に設置しない方が良いでしょう。
都心部のお住まいやマンション暮らしでは、スペースが限られているので、お仏壇と神棚を別々の部屋に置くのは難しいと思います。
お仏壇と神棚を同じお部屋に置くとしたら、下記のような配置は家相が悪くなると言われているので、避けてください。
リフォームのタイミングで、古いお仏壇や神棚を処分して、新しいものに変える場合は下記の点にご注意ください。
古いお仏壇は粗大ゴミとして処分できますが、気になるようであれば、お坊さんを招いて古いお仏壇の「精(しょう)抜き」をしてもらいましょう。 精抜きは魂抜き、お性根抜きとも呼ばれる仏教の儀式です。
その後、新しいお仏壇を設置したら「精入れ」をしてもらいます。
なお、仏教の宗派によっては精抜き、精入れなどの儀式を行わないものもあります。
まず古い神棚に入っているお神札(ふだ)を、新しい神棚に素早く移してから、古い神棚を処分します。
古い神棚は、粗大ゴミとして処分したり燃やしたりせず、神社でお焚き上げしてもらいましょう。
さらに念を入れるのであれば、神主さんに依頼して「神棚奉鎮祭(神床式)」を行うことをおすすめします。
スケルトンリフォームなどの大規模なリフォームを行うときは、お仏壇や神棚の設置場所もあらかじめ忘れずに計画しましょう。 後から適当な箇所に設置するのでは、無駄なスペースができてしまうこともあります。
お持ちになっているお仏壇や神棚のサイズをきちんと測っておいて、ぴったりの設置場所を用意するといいですよ。
エコリフォームでは、収納を兼ねたお仏壇置場をご提案することも多いです。 お仏壇や神棚が、毎日の暮らしに違和感なく溶け込むといいですね。
お仏壇や神棚の扱いについては、それぞれの考え方にもよりますが、ご家族みなさんが納得いく形になるのが一番です。
リフォームと神仏に関連して、こちらのQ&Aも読まれていますので、あわせてご覧ください。