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最終更新日:2022/03/30(2022/03/30公開)

DIYで柱を立てる

DIYで柱を立てる

新生活のお部屋づくりや模様替えに。
DIY初心者でも壁に穴を開けることなく
手軽に棚を作れる商品があるのをご存知ですか。

「壁に棚を取り付けたいけど、壁に傷がつくのがイヤ...」というときに役立つのが、ホームセンターで売っているディアウォールです。
天井高に合わせて切った木材を使って、棚を取り付けるための柱を簡単に設置できます。
今回は、この春DIYにチャレンジしたい方におすすめのディアウォールについてご紹介します。

ディアウォールってなに?

ネジや釘などを使わず、壁に柱を設置できるアイテムのことです。突っ張り棒の要領で簡単に設置でき、壁に穴が開いたり傷がついたりする心配がありません。
ディアウォールはホームセンターなどで手軽に購入できます。

ディアウォール公式サイト

● 設置方法

  1. 設置場所の高さを計ります。
  2. 2×4(ツーバイフォー)材をホームセンターなどで購入します。
  3. 2×4材を、設置する天井の高さより45mm短くカットします。切り口を紙やすりでなめらかにしておくと、仕上がりがきれいになります。
  4. 2×4材にディアウォールをセットし、そのまま天井に押し付けます。
  5. 上部を天井に押し付けながら、下パッドを床側にかぶせます。
  6. 床側を壁までずらし、ぐらつきなどがないか確認すれば完成です。

※2×4材とは断面が38mm×89mmの太さの木材。比較的やわらかな材質で加工がしやすく、ビス留めなどに向いています。曲がりや反りのないものを選びましょう。

ディアウォールの注意点

ディアウォールは収納スペースを増やせる便利なアイテムですが、使わない方がいい場所や、気をつけたいポイントなどがあります。安全に利用するためにチェックしておきましょう。

● 畳やカーペットの上には設置しない

ディアウォールの下部パッドが沈みこみ、突っ張る力が弱くなってしまいます。そのため柱が倒れやすくなり危険です。

● 横向きに設置しない

2×4材自体の重みで落ちてくる可能性があります。また家具の固定具としての使用も避けてください。

● 耐荷重を意識する

天井がコンクリートの場合、耐荷重は30kgといわれています。物を置きすぎないように気をつけましょう。

ディアウォールの活用例

● キッチンのオープン棚

スパイスやキッチンツールなどよく使うものは、しまいこまずに見せる収納にしたいですね。設置した2本の柱に板壁と棚を取り付けるとおしゃれなオープン棚に。板壁にアイアンバーやアイアンウォールを取り付けると収納力がアップします。

● 有孔ボードで壁面収納

ディアウォールで柱を設置し、柱と柱の間に「有孔ボード(孔がたくさん開いた板)」をはさみこむように取り付けます。ボードにフックをひっかけて小物入れを吊るしたり、写真や絵などをディスプレイしたりしても素敵です。

● 柱に壁紙を貼って統一感を持たせる

柱と壁に同じ壁紙を貼ると柱の存在感が消えておしゃれ感がアップ。ディアウォールを設置する前に、両面テープで壁紙を貼るだけ。壁に柱がなじむので、飾り棚が映えます。

● 学習机の前や横に整理棚を

文房具やプリントなど、行方不明になりがちなものが多い学習机まわり。学習机と壁の隙間にディアウオールを設置すれば作りつけのような棚が完成。有孔ボードを活用すると、吊り下げ収納もできます。

● 洗面所の狭いスペースを有効活用

洗濯機の後ろのスペースにディアウォールで2本の柱を立てます。そこに棚を作れば、タオルや洗剤、柔軟剤などをすっきり収納できますね。夏はクリップ式の扇風機を取りつけると、お風呂から上がってすぐに涼めます。

● リビングに圧迫感のない本棚を

奥行きを出すために柱を2本使用。圧迫感をださないため柱を壁紙と同じ色にペイントします。雑誌や漫画などが手に取りやすく、すっきり収納できます。

● 靴棚を作って玄関すっきり

壁に柱を立て、ダボレール(棚板を差し込む金属のレール)を取り付けて棚板を渡します。左右のダボレールの穴の位置が水平になるように気をつけます。位置がずれると棚板がななめにずれる可能性が。棚板の位置は靴の数や高さに合わせて調整しましょう。

● ガレージや倉庫などの作業スペースに

狭いスペースにも取り付けられるので、少しでも作業スペースを確保したいガレージなどにもぴったり。工具などをすぐに手にとれるように収納できます。

ディアウォール、ラブリコ、ウォリストの違いは?

ディアウォールが発売されてから、同じような機能を持つアイテムが次々と発売されています。代表的な「ラブリコ」「ウォリスト」と「ディアウォール」の違いを調べてみました。

● 素材

ディアウォール、ラブリコはプラスチック、ウォリストは金属製です。

● つっぱり方式

ディアウォールはバネ、ラブリコはバネとネジ、ウォリストはバネとジャッキです。

● 適した使い方

ディアウォール、ラブリコは軽い物を飾る棚やウォールデコなど、ウォリストは本棚やしっかりとした棚などに向いています。

ディアウォールQ&A

Q. 2×4材の長さが足りないときはどうすればいい?

A. ディアウォールに付属しているスペーサーをパッドに入れることで、4mmまで調整できます。それでも足りないときは、2×4材同士をつなげられるジョイントパーツを使いましょう。

Q. 天井や壁を傷つけないために注意することは?

A. ディアウォールは天井や壁を傷つけないように作られていますが、まれに傷がつくことも。考えられる原因は天井や壁の材質が予想外にやわらかかったこと。取り付け前に材質をしっかりと確かめましょう。また、パッドと床の間に小石などが挟まり、そのまま取り付けて傷がつくこともあるので注意してください。

Q. ディアウォールの外し方は?

A. 2×4材を持ち天井方向に押し付けながら、床側を手前にずらして外します。

壁を傷つけずに収納スペースを作ることができるディアウォール。アイデア次第で、いろいろな場所で大活躍します。
しかしあくまでも簡易的な棚なので、落ちてきたら危険なものや重すぎるものなどは置かないようにご注意ください。
空間を生かしたディスプレー感覚の収納アイテムとして取り入れてみると、部屋の雰囲気が変わって気分も上がりそうですね。

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