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古い家リフォームの費用
古い家のリフォームは、いくらかかると思いますか?古い家だから安くて済むのでしょうか。それとも、古い家だからこそ費用がかかるのでしょうか。一口に「古い家」と言っても、築年数や家の状態、広さなどによって、かかる費用は千差万別です。
ここでは、古い家をリフォームするときの費用の考え方について解説します。
「古い家のリフォーム費用は安い」と思われている方には意外かもしれませんが、古い家のリフォームには新築と同等もしくはそれ以上の費用がかかる場合も多いのです。
エコリフォームがよく手がけている築50年以上の古い家の場合、建坪が10坪ほどの小さな家でも、スケルトンリフォームをすると1000万円程度の費用がかかります。家の大きさにかかわらず、劣化度に応じて費用がかかるためです。 もう少し大きな家や、劣化が激しい建物では、2000万円以上になってしまうこともあります。
築年数の長い家は古い基準に合わせて建てられているため、耐震や断熱などを現代の基準に合わせるためには、大規模なリフォームが必要となります。また、どんなに丁寧にメンテナンスしていても、建物は経年なりに劣化しています。建物の劣化具合によっては、土台や柱のほとんどを新しいものに交換しなければならないこともあり、費用もかさんでしまうのです。
古い家でよく見られる問題については、下記のページをご覧ください。
柱や梁が細かったり、古材が再利用されている建物もあります。(江東区・T様邸)
このように費用がかかるのに、なぜ古い家をリフォームするのでしょうか? 実は、再建築不可やセットバックが必要などの理由で、家を建て替えることが難しいため、リフォームを選ばれるという方がほとんどです。つまり、仕方なくリフォームする、という場合も少なくないのです。
けれども、中にはこのような声も聞かれます。
長年暮らしてきた家をリフォームして、大好きな街にまだまだこれからも住み続けたい。愛着のある家を大切に思う気持ちが伝わってくるから、私たちも手間を惜しまず、古い家のリフォームを続けています。
味わいのある雰囲気を残したいとリフォームを選ばれたお客様。(中央区・A様邸)
古い家をリフォームする際によく行う工事別に、どのくらいの費用がかかるのかをご紹介します。すべての工事が必須というわけではありませんが、古い家ではだいたいこうした工事が必要な状態になっています。
※工事の費用は家の大きさや劣化度によって異なります。概算費用とお考えください。
1. 耐震補強工事
壁と基礎を耐震補強:250万円~
パッと見、きれいで丈夫に見えても、実際に解体してみると中がかなり傷んでいる...。そんな古い家は珍しくありません。土台や柱などが劣化していれば、耐震性も著しく低いものになります。昔は耐震基準がゆるかったこともあり、安全性を考えると耐震補強工事は欠かせません。
2. 屋根の葺き替え工事
軽量な屋根への葺き替え:100万円~
築年数の長い家では、雨漏りしているケースが多く見られます。人の住んでいなかった家や、きちんとメンテナンスされていない家ではなおさらです。瓦屋根の場合は、地震の際に瓦が落下する可能性もあります。軽量な素材を使った屋根への葺き替えも、検討したい工事の一つです。
3. 断熱工事
壁に断熱材を施工:100万円~
エコリフォームが過去に施工した事例でも、みなさん口を揃えて「冬場が寒くてたまらない」と言われていました。古い家は断熱材がへたっていたり、はじめから断熱材が入っていなかったりします。断熱材の施工やサッシ・扉の交換で、冬でも暖かく過ごせるようになります。
4. 電気、水道の引き直し
電気配線の引き直し:50万円~
電気工事はぜひ検討したい工事の一つです。古い電気配線はたいてい容量が足りない上、劣化して漏電の危険もあります。また、劣化した水道管は、水漏れを起こしてシロアリ被害を招く恐れがあります。電気と水道をしっかりメンテナンスすることで、家の寿命を延ばすことができます。
5. 設備変更、間取り変更
壁を撤去する間取り変更:50万円~
日本人の生活スタイルは、この数十年で大きく変わっています。快適に暮らすためには、設備や間取りを現代の生活に合わせて変えていく必要があります。キッチンやトイレの設備を新しくするのはもちろん、「これまでなかったお風呂を新設したい」というご要望もよくいただいています。
最近では中古住宅を購入し、リフォームして暮らしたいという方が増えています。中にはかなり築年数の長い中古住宅を購入される方もありますが、古い家をリフォームするには予想以上に費用がかかる可能性があることを、購入前に念頭に置かれた方が良いでしょう。
「状態が悪くて古い家でも、数百万でリフォームできます」というリフォーム業者もあるかもしれません。でも、私たちが一番に考えているのは、その家に住まわれるご家族の安全です。どんなにしっかりメンテナンスして、丁寧に暮らしていても、古い家は築年数に応じて老朽化していきます。
老朽化した家では、大きな地震が発生した時に命を守ることができません。いざという時でも倒壊することなく、家族をしっかり守る建物にするためには、それ相応の費用が必要になるのです。
エコリフォームでは、耐震性が低いと思われる建物には、耐震診断と耐震補強をおすすめしています。また、お客様にご要望いただいたとしても、建物の強度を損なうような改修は行っておりません。
1階はしっかり耐震補強。2階は趣を残して内装リフォームした事例です。(荒川区・S様邸)
古い家のリフォームについてさらに詳しく
古い家をリフォームする時の基礎知識を解説。
古い家リフォームでよくある問題を事例で確認
同じ築60年の家であっても、状態は千差万別です。私たちは古い家をリフォームされたいというお客様のお話を詳しく伺い、現地調査も行って、その建物に最適と思われるご提案をしています。工事内容によって費用も変わってくるため、「築○年ならいくら」と明確な基準を作るのは難しいのです。
お問い合わせから資料請求いただければ、築年数や広さ、金額の記載された紙の資料をお送りいたします。また、サイトに掲載されているリフォーム事例についてご質問いただければ、メールにて概算費用をお伝えしています。お住まいと似た建物の事例を探してみてください。
築50~70年の家 築70年以上の家
エコリフォーム代表 塩谷理枝