TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォームQ&A > 住まいの設備 > 無垢フローリングをマットな感じで仕上げるには?
最終更新日:2021/03/30
マンションの床を無垢フローリングにリフォームしたいと思っています。
無垢フローリングは仕上げの方法がいろいろあると聞きました。
ツヤのないマットな感じに仕上げることはできますか?
(中央区・W様)
無垢フローリングの仕上げに関するご質問ですね。
インテリアコーディネーターの阿部容子がお答えします。
ポイント
無垢フローリングの仕上げは、大きく分けて3種類あります。
無塗装仕上げは、木の風合いそのままでツヤはありませんが、無垢材の種類によってはあまりマットな感じにはならないかもしれません。
ウレタン塗装仕上げは、無垢材が塗膜で覆われるため、ツヤツヤした感じになり、あまりお好みではないと思います。
「ツヤのないマットな感じ」というご要望でしたら、自然素材から作られたオイルやワックスなどの自然塗料を使った自然塗装仕上げをオススメします。
書斎のカウンターを蜜蝋ワックスで仕上げました。陽が射してもピカピカしません。(文京区・N様のリフォーム事例より)
無垢フローリングに自然塗料を塗装しても、ウレタン塗装のように塗膜でコーティングされることはなく、無垢材の中に染み込んで、ツヤのない感じに仕上がります。
しかし全くツヤがないわけではなく、自然塗装仕上げの無垢フローリングを長く使い続けていると、木の味わいが増して、使い込まれたような自然なツヤが出てきます。
また、自然塗料仕上げは、無垢材の持つ調湿性能を阻害しないので、室内を快適な湿度に保つことができます。
エコリフォームでよく採用している自然塗料は、蜜蝋ワックスやリボス社の自然塗料です。詳しくは下記をご覧ください。
無垢フローリングを自然素材オイル「アルドボス」で仕上げました。(台東区・I様のリフォーム事例より)
自然塗装仕上げのデメリットとしては、水に弱いことが挙げられます。 キッチンまわりや洗面などは、水や汚れに強いウレタン塗装仕上げを選ばれる方もいらっしゃいます。
ウレタン塗装にはいくつかカラーがあり、クリアを選べばツヤはなく落ち着いた感じになるでしょう。 ただし、ウレタン塗装は無垢材を塗膜でコーティングするため、調湿性能は低下してしまいます。
無垢フローリングの仕上げによって、お手入れ方法も異なります。下記を参考にしてくださいね。
パインの無垢フローリングを、濃い茶色のWATCOオイルでこだわりの色に仕上げた事例です。(江東区・Y様のリフォーム事例より)