TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォームQ&A > リフォーム全般 > 築50年以上の再建築不可物件にかかるリフォーム費用は?
最終更新日:2021/03/30
安く売りに出されている再建築不可の物件を購入して、リフォームしたいと考えています。
購入を検討しているのは、築50年以上になる平屋の木造住宅です。
この家をリフォームするには、どのくらい費用がかかりますか?
(葛飾区・H様)
ポイント
再建築不可の物件とは、いったん解体してしまったら建て直すことができない物件のことを言います。
都市部では「接道義務」と呼ばれる規定があり、道路に接していない敷地に建物を建築することが法律によって禁じられています。しかし、接道義務の規定ができる前に建てられた建物は、そのままになっています。再建築不可の物件の多くがこうした建物です。
再建築不可の建物をリフォームすることは可能ですが、再建築不可の建物はどれも築年数が長く、建物を維持するための工事が欠かせません。耐震性や断熱性が不足している建物も多くみられます。
築50年以上のお住まいを、スケルトンリフォームで店舗兼住宅にした事例です。(中央区・A様のリフォーム事例より)
再建築不可物件では、「当面暮らせる程度の簡単なリフォームをしておいて、しばらくしたら建て替える」ということはできません。安全で快適な住まいにするためには、大規模なリフォームの必要があります。
建物の大きさや現在の状態にもよりますが、平屋であっても、建物の再生に近いレベルのリフォームをして、1000万円以上の費用がかかるとお考えください。
再建築不可に限らずとも、築50年を超える建物の寿命を伸ばすのは容易いことではありません。 水漏れやシロアリの影響で、安全性が損なわれている建物も少なくないため、スケルトンリフォームで構造からしっかり見直すことをオススメします。
昭和30年代に建てられた中古住宅を購入し、町家風にリフォームされました。(江東区・S様のリフォーム事例より)
エコリフォームでは築50年、築60年といった築年数の長い古家のリフォームを多数手がけてきました。
再建築不可物件のため、新築ではなくリフォームを選択したというお客様もいらっしゃいますが、木造2階建て住宅で1500万~2000万円の費用をかけられています。
なお、2階建て住宅の場合は、1階のみスケルトンリフォームを行い、2階は内装リフォームのみとすることで、費用を抑えられる場合もあります。
築年数の長い家のリフォーム事例については、下記をご参照ください。
再建築不可の物件は、安く購入できるのが何よりのメリットですが、下記のようなデメリットもあります。
建物が安く購入できても、リフォーム費用がかかることと、様々なデメリットを考え、しっかり検討された方がいいでしょう。 可能であれば複数の不動産業者に意見を聞いてみることをオススメします。
築50年ほどの中古住宅を購入し、雰囲気を活かしてリフォームした事例です。(中央区・C様のリフォーム事例より)