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リフォーム全般

最終更新日:2021/03/30

押入れの湿気対策を教えてください。

築31年の家に住んでいます。

和室の押入れがいつも湿気ているのが気になります。 押入れが多少湿気るのは仕方ないのでしょうか?

今のところカビは生えていません。

(江東区・O様)

押入れの湿気に関するご質問ですね。

リフォームアドバイザーの塩谷理枝がお答えします。

塩谷理枝プロフィール

簡単な湿気対策と、リフォームでの湿気対策をご紹介します。

ポイント

  • 押入れはもともと湿気がこもりやすい場所です。
  • いくつか簡単な対策を試してみましょう。
  • 根本的に改善するなら、リフォーム工事が必要です。

湿気がこもりやすい押入れ

湿気に悩んでいる、カビや結露に困っている、というご相談を多くいただきます。 日本の気候を考えると、湿気と上手に付き合っていくことが、快適な生活につながるのかもしれませんね。

ご質問のお宅はカビの発生は見られないということですが、湿気を感じる場合、見えないところにカビが発生している可能性もあります。 中の荷物にも影響するため、やはり押入れはいい状態に保ちたいものです。

押入れの中は空気の流れがない閉鎖された空間のため、もともと湿気がこもりやすく、布団をしまったりするとますます湿気てしまいます。

結露でカビが生えていた押入れをリフォーム。断熱材を施工して、布団をしまっても安心に。(墨田区・K様のリフォーム事例より)

簡単な対策は?

本来であれば、押入れの湿気が多い原因を見つけて改善するべきですが、まず試してみたい簡単な方法をいくつかご紹介します。

  • 物をいっぱいに詰め込まない
    押入れの中に物を詰め込まず、隙間を作ることで空気の流れを良くします。
  • スノコを床と壁に設置する
    スノコ部分が空気の層となり、通気性が良くなります。
  • 扇風機などで風を送る
    時折、扇風機などを使って押入れに風を送るのも有効です。
  • 押入れを開けておく
    襖の両端を10センチほど開けておくことで空気を循環させます。

押入れの結露とカビに悩まされていましたが、スケルトンリフォームで快適に過ごせるようになりました。(葛飾区・S様のリフォーム事例より)

除湿グッズで対策

こうした対策に加えて、市販の除湿グッズを併用するのも良いですね。

置き型タイプの除湿剤は、たまった水が見て確認できるものが多く、効果が実感できます。

押入れに布団をしまっている場合は、就寝時にシートタイプの除湿剤を布団の下に敷くことで、布団の湿気を軽減できます。

また、押入れに置けるサイズのコンパクト除湿機も市販されています。ただし、小さな除湿機は除湿できる量も少なめとなっていることに注意しましょう。

リフォームで解決!

ここまでご紹介してきたのは、あくまでも対症療法となります。 押入れの湿気を根本的に改善するなら、下記のようなリフォーム工事が必要となるでしょう。

  • 押入れの素材を替える
    押入れの中に調湿性がある無垢材を施工することで、湿気を軽減することができます。過去の事例では桐やヒノキ、杉などを採用しました。
  • 壁に調湿性のある素材を施工する
    調湿性のあるバウビオザバーンなどの素材を施工することで、室内の湿度を適度に保つことができます。結露にも有効です。
  • 基礎の防湿性を上げる
    スケルトンリフォームでないと難しい対策ですが、基礎に防湿シートを施工すると、床下からの湿気を防ぐことが可能です。

お部屋の状態によっては、押入れだけをリフォームしても、湿気の問題を解決できないこともあります。 家全体、お部屋全体をリフォームする際に、きちんと湿気対策をすることで、湿気に悩まされることがなくなりますよ。

押入れ内部に天竜杉を施工。湿気もカビも寄せ付けない押入れになりました。(品川区・N様のリフォーム事例より)

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