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最終更新日:2021/03/30
洗面脱衣室の入口のドアが、内側に開く形になっているため、家族がいるとドアを開けられません。
また、ドアをいっぱいに開くと洗面台に当たってしまいます。子どもが手を挟んだこともあり、危ないなと思っています。
このドアを引き戸にリフォームすることは可能でしょうか? 費用は極力抑えたいのですが、いくらくらいかかりますか?
(中央区・I様)
ドアから引き戸へのリフォームに関するご質問ですね。
インテリアコーディネーターの阿部容子がお答えします。
ポイント
引き戸を引くスペースがあれば、基本的には工事が可能です。 ただし、実際に現場のドアを拝見しないと、工事が可能かどうかをはっきりお伝えすることはできません。
ドア(開き戸)を引き戸にするためには、ドアの枠をいったん撤去してまわりの壁を壊し、引き戸を設置して壁を修復します。
ドアを引き戸に替える、と聞くと簡単に思われるかもしれませんが、意外と大規模な工事となり、引き戸本体の価格と工事費用を合わせると20万円~の金額が必要です。
引き戸に国産杉の無垢の建具を採用した事例。引き戸の価格も素材によって様々です。(江東区・K様のリフォーム事例より)
より手軽に設置できる引き戸としては、「アウトセット」の引き戸があります。 アウトセットの引き戸は上から吊り下げ式になっていて、引き戸が壁の外側に納まる形になります。
なお、吊り下げ式の引き戸をアウトセットと呼ぶわけではありません。詳しくはLIXILのQ&Aが参考になります。
ドア枠はそのままで、ドアの上にレール金物を取り付けるので、まわりの壁を壊す必要もありません。 工事費用も比較的かからず、よりお手軽な方法と言えるでしょう。
費用を抑えたい場合は、引き戸ではなくカーテンにするという方法も考えられます。 目隠しになれば良いとお考えでしたら布のカーテンを、もう少ししっかり仕切りたいようならアコーディオンカーテンを設置すると良いでしょう。
まずドアを外し、ドア枠はそのままにして、枠の内側にカーテンを取り付けるのがオススメです。 簡単な工事なので費用が抑えられます。また、再度ドアが必要になった際には、ドアをもう一度取り付けることもできます。
洗面脱衣室に設置したアコーディオンカーテンを開けたところ。省スペースで邪魔にならず、狭小住宅に向いています。(中央区・A様のリフォーム事例より)
近年では、マンション、戸建て住宅に関わらず、多くの家でドア(開き戸)が使われています。 日本人の生活が洋風になったことが大きいでしょうが、ドアの方が費用を抑えられるのも理由の一つかもしれません。
かつての日本家屋では、引き戸が多用されていました。省スペースで、取り外せば大空間を作り出せる引き戸は、私たちの暮らしに馴染んでいました。
しかし、ここ最近、引き戸が見直され、私たちが手がけるリフォームでも、「引き戸にしたい」という声がよく聞かれます。 やはり日本の住宅には、開け閉めに場所を取らず、開けっ放しでも邪魔にならない引き戸が似合っているように思います。
上吊り戸を採用したので、引き戸を開けると床はフラットな状態に。バリアフリーで安心です。(中央区・K様のリフォーム事例より)