TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォームQ&A > リフォーム全般 > セットバックが必要なので、家を移動してリフォームできますか?
最終更新日:2021/03/30
築34年の2階建て木造住宅に住んでいます。
あちこち劣化が見られるので、そろそろ建て替えを考えていますが、新築する場合はセットバックが必要な立地です。
敷地に余裕があるので、家を4メートルほど移動してリフォームをすればいいのではないかと思いました。 そんなリフォームは可能でしょうか?
(墨田区・Y様)
ポイント
1つ目は、いったん現在のフローリングを撤去して防音下地材を施工し、その上に無垢材のフローリングを張って仕上げる方法です。 無垢材に代わってコルクタイルなどを施工することも可能で、きれいに仕上がります。
しかし、多くの場合、フローリングを撤去する際に床暖房が傷ついてしまい、そのまま再利用するのは難しくなります。 床暖房を新しいものに替える必要が出てくる可能性が高いです。
この方法ではどうしてもリフォームの規模が大きくなり、費用もかかるのがデメリットと言えます。
スタッフが以前見学した、重要文化財の建築物を曳家で移動している様子です。
これは曳家ではありませんが、傾いていた建物を引っ張り上げて改修した事例です。(中央区・A様のリフォーム事例より)
私たちが手がけたリフォームの事例では、セットバックが必要な立地のために、スケルトンリフォームを選ばれた方も多くいらっしゃいます。 スケルトンリフォームを行えば、曳家で家を移動する必要はなくなります。
スケルトンリフォームでは、建物をいったん骨組みだけの状態にして、構造部分から見直していきます。 築年数の長いお住まいや、劣化が見られるお住まいも、新築に近い状態まで再生することが可能です。
建て替えが難しい築50年のお住まいを、スケルトンリフォームで構造から再生した事例です。(江戸川区・K様のリフォーム事例より)
建物の状態にもよりますが、スケルトンリフォームを行った場合、新築と同様か、それ以上に費用がかかる場合がほとんどです。 基礎の工事などは、新築よりも手間がかかることもあります。
スケルトンリフォームにかかる費用については、下記のページで詳しく解説しています。
曳家は、新築に比べれば費用はかからないと思います。しかし、建物が劣化しているようであれば、曳家の後にリフォームを行う必要があるでしょう。
現地調査を行わないとはっきりとは言えませんが、敷地に余裕があるなら家を新築した方が良いのではないかと思います。
築48年・9坪のお住まいも、スケルトンリフォームで安心してくらせる家になりました。(江東区・E様のリフォーム事例より)