TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォームQ&A > 住まいの設備 > 洗面台の鏡に黒いシミができたのですが、これは何ですか?
最終更新日:2021/03/30
築7年の家に住んでいます。洗面台の鏡のはじっこから、黒いシミのようなものが出始め、広がってきてしまいました。
汚れかと思いましたが、黒い部分は鏡の裏側にあるようで、こすっても取れません。このシミは何なのでしょうか?
鏡を元のようにきれいにするには、どうしたらいいですか?
(台東区・T様)
鏡の黒いシミに関するご質問ですね。
インテリアコーディネーターの阿部容子がお答えします。
ポイント
洗面台の鏡の裏側にあるシミのような黒いものは、鏡が湿気により腐食した部分と思われます。
ある程度年数が経ってくると発生するもので、使用状況や周辺環境にもよりますが、早い場合は1年~2年ほどで鏡に腐食が現れるケースもあります。
ご質問のお住まいは7年が経過しているとのことなので、残念ですが、鏡については寿命を迎えていると思います。
鏡を元通りきれいにできればいいのですが、いったん腐食してしまうと取り除くことはできないため、鏡の交換が必要になります。
洗面台を扱っているメーカーでは、設備の交換対応を行っています。 鏡の使用年数がある程度経過している場合は、有償対応になってしまうと思いますが、まずは洗面台のメーカーに連絡をしてみてください。
また、鏡の交換のみを専門に扱っている業者さんもいらっしゃいます。
リフォーム前の写真。鏡の腐食が始まっています。(墨田区・K様のリフォーム事例より)
現在は、裏面や切断部に湿気を防止する加工がしてあって傷みにくい、防湿ミラー(耐食鏡)も登場しています。 この機会に長持ちする防湿ミラーにリフォームするのもオススメです。
鏡が曇るのを防ぐ防曇(ぼうどん)ミラーや、自然な色に見える高透過ミラーなど、高機能なミラーもあり、どれを選ぶか迷ってしまいそうです。
洗面台の鏡を開けると収納になっている「ミラーキャビネット」も一般的になってきました。
洗面の小物をしまっておけて便利なミラーキャビネットですが、鏡の腐食などで交換が必要な場合、ミラーキャビネットごと交換しなければならない製品もあるので注意しましょう。
オリジナルの洗面台の上にミラーキャビネットを設置。(江東区・T様のリフォーム事例より)
ほかのお部屋もリフォームを検討しているタイミングなら、鏡の交換だけではなく、洗面台をまるごとリフォームするのもオススメです。 各メーカーの最新モデルから選ぶのもいいし、オリジナルの洗面台を造作するのもいいですね。
こちらのお客様はステンレス製のミニキッチンを洗面台として使い、お好みのミラーキャビネットと水栓を設置して、世界に一つの洗面台になりました。(墨田区・K様のリフォーム事例より)
一般的な洗面台は、上半分が鏡台ユニット、下半分が洗面ボウルの2つに分かれているので、どちらか一方だけを交換することも可能です。
鏡を交換するついでに鏡台ユニットをまるごと交換すると、洗面室の雰囲気ががらりと変わります。 製品によっては、鏡のみの交換と大きく変わらない金額で交換できることもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
また、洗面ボウルのみを利用して、壁に鏡を設置するのもオススメです。 丸い鏡や縁に装飾が施された鏡などで、おしゃれな雰囲気を演出することもできます。
洗面台の下半分はそのまま、鏡と照明を交換。(江東区・K様のリフォーム事例より)