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リフォーム全般

最終更新日:2021/03/30

和室から洋室へのリフォームで、床の間を残してもいいですか?

畳の和室をフローリングの洋室にするリフォームを考えているところです。 洋室になったら、和室にある床の間をどうしようかと悩んでいます。

雰囲気がある床の間なので、残してもいいかなと思うのですが、どうでしょうか?

フローリングに床の間では、ちぐはぐな感じになりますか?

(文京区・E様)

床の間に関するご質問ですね。

リフォームアドバイザーの塩谷理枝がお答えします。

塩谷理枝プロフィール

床の間を洋室に残しても、インテリア次第でちぐはぐにはなりません。

ポイント

  • ゆとりの空間である床の間を残されるのがオススメです。
  • 床の間が洋室に馴染むよう、インテリアを工夫しましょう。
  • 床の間を撤去して、収納などにアレンジする方法も。

床の間はゆとりの空間です

和室から洋室へのリフォームをお考えですね。 現代では生活の変化に伴って和室から洋室にされる方が多く、床の間も使わないからと、なくしてしまうことがほとんどです。

けれども中には、日本の文化として和室を大切に使われている方もいらっしゃいます。 床の間には、季節に応じた生け花や小物を飾って楽しまれているようです。

床の間は実用的ではありませんが、装飾に使われることによって、季節の移り変わりや時間の流れをゆったりと感じることができます。 床の間はいわば「ゆとりの間」とも言えるのです。

ゆとりのある空間で暮らす中で、心にもゆとりが生まれるように思います。ぜひ床の間を残されることをオススメします。

和室はそのまま残したいというご希望で、床の間もそのまま。ゆとりのある雰囲気のお部屋になりました。(荒川区・S様のリフォーム事例より)

床の間が馴染むインテリアに

もし洋室に床の間を残されるのであれば、洋室の雰囲気に馴染むようなインテリアをオススメします。 現代風の和モダンな雰囲気のインテリアや、ナチュラルテイストのインテリアにすると、床の間があっても違和感が少なくなります。

壁は、床の間の奥の壁だけ色を変えたアクセントクロスにするのがオススメ。

床は杉などの針葉樹のフローリングを選ぶと、和モダンなテイストに。 また、床の間の柱や建具のカラーと、フローリングのカラーを同じ系統にすると、統一感のある空間になります。

窓はカーテンよりも、横のラインが美しく見えるプリーツスクリーンの方がオススメです。 うぐいす色や藍色、抹茶色など和の雰囲気を感じるカラーにすると、ナチュラルモダンなインテリアになります。

クロスや床材などを工夫することで、床の間があってもちぐはぐな感じにはなりません。

和室から洋室にリフォームしましたが、建具は再利用。新旧がうまく調和した味わいのあるテイストに。(中央区・C様のリフォーム事例より)

床の間をアレンジするなら...

洋室にリフォームする際に、床の間を撤去してしまうのも一つの案です。 床の間のスペースをアレンジして、収納などに利用することができます。

アレンジ1 デスク
以前、和室から洋室にリフォームされたお部屋です。残されていた床の間を解体し、造り付けのデスクスペースにしました。

ブログ「リフォーム工事中のお宅をご紹介!」より)

アレンジ2 オープン棚
床の間を活用されていなかったことから、お部屋は和室のまま、床の間を収納にリフォーム。奥行き浅めのオープン棚になっています。

中央区・A様のリフォーム事例より)

アレンジ3 クローゼット
床の間と押入れがあった壁一面のスペースを、大きなクローゼットにリフォームしました。こちらも和室のままの事例です。

中央区・G様のリフォーム事例より)

しばらくは床の間を残しておいて、スペースが必要になった際にもう一度リフォームをするということも可能です。

一度撤去した床の間を元通りにするのはほとんど不可能です。床の間を撤去する際には、ご家族でよく検討されることをオススメします。

和室から洋室へのリフォーム。窓の障子はそのまま残し、和の雰囲気のある洋室になりました。(O様のリフォーム事例より)

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