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最終更新日:2021/03/30
我が家の電気のブレーカーから、「ジー」とか「ブー」みたいな変な音がしています。 なぜブレーカーから異音がするのでしょうか?
電気に問題があって、家が火事になるのではないかと心配です。
(墨田区・T様)
ブレーカーの異音に関するご質問ですね。
インテリアコーディネーターの阿部容子がお答えします。
ポイント
電気まわりのトラブルは、火事などの危険を招くこともありますから、心配ですよね。
ブレーカーの異音について、私たちがいつもお世話になっている電気屋さんに聞いてみました。
ブレーカーから異音がするのは、電気の使用量が多すぎるために起こる現象だそうです。 電気を使いすぎて、ブレーカーが落ちる一歩手前の状態ということですね。
ブレーカーから異音がしても、火事になる心配はありません。 ただし、さらに電気を使えば、ブレーカーが落ちて電気がシャットダウンします。
新しいタイプのブレーカーは、見た目もスタイリッシュです。
ブレーカーが落ちると、突然電気が通じなくなります。急な停電と同じ状態です。 「バチッ」という音と共にブレーカーが落ちて、電化製品がすべてシャットダウンしてしまった、という経験をお持ちの方も多いと思います。
電化製品のスイッチがオンになったままの状態でブレーカーを復旧させると、再度ブレーカーが落ちてしまうこともあります。 電気使用量の多い電化製品のスイッチを切ってから、ブレーカーを上げるようにしましょう。
最近主流になっているスマートメーターの多くは、自動復旧機能がついています。電化製品のスイッチをオフにして、電気が復旧するのを待ちましょう。
詳しくは、TEPCOのサイトが参考になります。
左がメインブレーカー、右のたくさんあるのが子ブレーカーです。
ブレーカーの異音が頻繁に聞こえたり、ブレーカーが落ちることが多いようなら、使用している電気量に対して、電気のアンペア容量が追いついていないかもしれません。
契約している電力会社に依頼をすれば、例えば40Aから50A、50Aから60Aなど、電気のアンペア容量を上げることができます。
なお、電気のアンペア容量を変更する際は、ブレーカーを取りかえる工事が必要です。また、アンペア容量を上げると、基本料金も上がってしまう点にはご注意ください。
アンペア容量の変更をお考えの方は、まず、ふだんどのくらい電気を使っているか確認した方がいいでしょう。
電気使用量は、ご家庭に届けられる「電気使用量のお知らせ」に記載されているほか、各電力会社がインターネットで確認できるサービスを用意しています。 東京電力をご利用の方は、下記のページから電気料金や使用料を確認できますよ。
特に電気使用量が多い電化製品として、エアコンや冷蔵庫があげられます。 今使っている電化製品は、いつのものですか? 確認してみると、「思っていたよりも長く使っているな...」という電化製品が見つかるかもしれません。
最近の電化製品は省エネ化が進み、消費電力が少なくなっています。 古い電化製品は消費電力がかなり大きいため、新しい家電に買い替えることで、電気使用量をセーブできますよ。
大型家電の購入は大きな出費ですが、毎月の電気使用量が減ることを考えれば、買い替えの方が安く済むかもしれません。
もし現在リフォームを検討しているなら、自然の力を利用して家全体を省エネにする「パッシブデザイン」のリフォームがおすすめです。
パッシブデザインでスケルトンリフォームしたS様邸では、全館空調システムのパッシブエアコンを導入しました。 その結果、電気使用量が2~3割減ったということです。
S様邸のリフォームについて詳しくは下記のページをご覧ください。
パッシブデザインを導入して、電気使用量を削減できました。(台東区・S様のリフォーム事例より)