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住まいの設備

最終更新日:2021/03/30

狭小住宅にオススメのキッチンは?

我が家は建坪10坪に満たない狭小住宅です。

キッチンが狭くて使いにくく、年数も経ってきたので、リフォームを考えています。 あまり大きいものは置けませんが、狭いながらも使いやすいキッチンにできればと思っています。

狭小住宅のキッチンリフォームについてアドバイスをお願いします。狭小住宅にオススメのキッチンはありますか?

(新宿区・M様)

狭小住宅のキッチンに関するご質問ですね。

インテリアコーディネーターの阿部容子がお答えします。

狭小住宅のキッチンは、使い方や収納するものをポイントに選ぶのがオススメです。

ポイント

  • キッチンのスタイルは、お料理をする人に合わせて。
  • キッチンのサイズを工夫した事例をご紹介します。
  • しまいたい物に合う収納付きのキッチンを選びましょう。

キッチン選びのポイント

限られた土地にたくさんの住宅が密集している東京都内では、いわゆる狭小住宅も多く、広いキッチンスペースはなかなか望めません。 それでも、ご質問のように、「狭いながらも使いやすいキッチン」を実現したいものですね。

まず、キッチンを選ぶ前に考えておきたいポイントをご紹介します。

  • キッチンに収納するものはどのくらいある?
    食器や調理器具、食品のストックなど、キッチンに収納するものをリストアップしてみましょう。
  • キッチンに同時に立つのは何人?
    家族みんなでお料理をするご家庭もあれば、キッチンに立つのは一人だけというご家庭もあります。
  • キッチンを使う頻度はどのくらい?
    朝食をしっかり作るのか、お弁当は必要か...など、ご家庭によって使用頻度は異なります。

狭小住宅だけに限りませんが、こうした点を考慮に入れつつ、ライフスタイルに合ったキッチンを選びましょう。

L型キッチンからI型キッチンにリフォーム。収納家具が置けるスペースを確保しました。(中央区・K様のリフォーム事例より)

キッチンのスタイル選び

アイランド式のキッチンも人気ですが、狭小住宅のスペースを有効活用するなら、やはりI型のキッチンがベストでしょう。 ただし、お部屋の形によっては、L型の方がデッドスペースが少なくなる場合もあります。

対面キッチンと壁付けキッチンでは、それぞれ一長一短があります。 壁付けの方がゆったり使えるものの、作業スペースが意外と狭くなることも。 その点、対面キッチンならカウンターを作業スペースに使うこともできます。

シンクとコンロの位置、大きさにも注意が必要です。きちんと作業動線を考えておかないと、リフォーム前の方が広く感じた...ということになりかねません。

ご家族のキッチンの使い方に合わせて、どんなスタイルがぴったりなのか、事前に話し合っておくのがオススメです。 キッチンリフォーム事例をPICKUPした下記のページも参考にしてくださいね。

I型キッチンリフォーム

L型キッチンリフォーム

シンプルでコンパクトなキッチン。圧迫感を感じないホワイトのパネルを採用しました。(渋谷区・K様のリフォーム事例より)

キッチンのサイズは...

キッチンと他のお部屋との位置関係によっては、キッチンを大きくすることもできますが、当然、ほかのお部屋は狭くなってしまうわけで、狭小住宅ではあまりオススメできません。

限られたスペースにキッチンを収めることを考えると、サイズバリエーションが豊富なメーカーのキッチンを選ぶことが大切です。 一般的なサイズのキッチンを無理に施工して、無駄なスペースができたり、作業スペースがあまり取れないということでは、せっかく新しいキッチンになってもがっかりです。

なお、木造住宅では構造上、撤去できない柱や壁があります。キッチンを広くするために、建物の安全性が低下することのないよう、事前にしっかり計画しましょう。

作業スペースを広く取った事例

板橋区・S様の事例では、キッチンの奥行きがポイントでした。 リビングダイニングに目が届くよう、対面式のキッチンを選ばれたS様。 お二人でキッチンに立つことが多いとのことでしたが、キッチンと背面収納との間の作業スペースがあまり広く取れません。

奥行き65cmのキッチン+奥行き45cmの背面収納が一般的ですが、奥行き60cmのキッチン+奥行き31cmの背面収納を採用して、作業スペースが約20cm広がりました。 お二人でのお料理を楽しまれているそうです。

この事例では、背面収納に電子レンジなどを置けないため、別の収納を設けました。収納にしまう物なども考慮した上での計画が必要です。

コンパクトなキッチンと背面収納を採用して、作業スペースが59cmから78cmに広がりました。(板橋区・I様のリフォーム事例より)

収納の工夫

キッチンまわりは細々としたものであふれがちですが、こうしたキッチン用品がすっきり収納できれば、限られたスペースのキッチンでも使い勝手は良くなります。

食器や調理器具をまとめて一箇所に収納するために、棚や引き出しの奥行きを深くしすぎるのは避けた方がいいでしょう。 物をしまいにくい上に、奥にしまったものがずっとしまいっ放し...ということにもなりかねません。

キッチンメーカー各社から、様々なアイデア収納付きのキッチンが発売されています。キッチンに収納しているものや、キッチンの使い方に合わせて、ぴったりのキッチンを選びましょう。

  • オススメのキッチン収納
  • 足元までの引き出し式収納
    ...足元の空間を有効活用
  • コーナー部分が引き出せる収納
    ...コーナーもデッドスペースにしない
  • シンク下が段になっている収納
    ...深いシンク下収納を使いやすく
  • 吊戸の下につける収納
    ...吊り戸の下が手の届きやすい便利なスペースに

コンパクトなキッチンですが、昇降ラック付きで収納力は抜群です。(台東区・S様のリフォーム事例より)

ショールームで確認しましょう

キッチンの高さや奥行きが少し違うだけで、使い勝手が大きく違ってきたりします。 狭小住宅のキッチンに限ったことではありませんが、キッチンを交換する際は、ショールームで実際に確認することをオススメします。

ショールーム訪問の時は、収納する物の量や、置きたい物のサイズなどをメモしてから出かけましょう。 エコリフォームでは、インテリアコーディネーターが同行するので、わからないことがあればすぐにお答えします。

メーカー製のキッチンでは、どうしても好みのサイズにならないという場合は、造作キッチンをオーダーメイドする方法もあります。 オーダーキッチンなら、狭小住宅の限られたキッチンスペースでもぴったり収まりますが、その分、費用が高いのが悩みどころです。

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