防音シートとは？

防音シートは防音のため、主に壁に施工するシートです。 戸建て住宅だけではなく、長屋のお住まいにも施工することができます。

防音シートには、音を遮る遮音効果や、音を吸収する吸音効果があります。 防音シートにもいくつか種類がありますが、特に人の話し声やテレビの音といった生活音を防いぐ防音シートが多く販売されています。

通常は屋外から屋内、屋内から屋外の防音効果がある防音シートですが、長屋では壁を接しているお隣同士の音を防いでくれます。 ただし、まったく何も聞こえないレベルまで防音するのは難しいでしょう。

長屋のお隣との間の壁に遮音材を入れて、音をシャットアウトしました。（文京区・F様のリフォーム事例より）

実際の施工例から

過去に長屋で防音シートを施工した事例をご紹介します。 リフォーム前は、お隣の部屋から音楽が聞こえてきて、曲名もわかるほどだったそうです。

スケルトンリフォームで壁に防音シートと断熱材を施工し、窓もペアガラスに交換したところ、「音楽はほとんど聞こえなくなった。重低音が少し響くくらい」というご感想をいただきました。

別の事例では、お隣が飲食店のため、調理中の音や話し声が響いていましたが、防音シート施工後は全然音が気にならなくなったそうです。

築60年になる長屋のお住まいに防音シートを施工。ニッチ部分にもシートを張りました。（文京区・F様のリフォーム事例より）

その他の対策は？

防音シートを施工すれば、もちろん施工前よりは静かになりますが、うるさいと感じる程度にも個人差があります。 長屋では、気になる音がどこから響いているのか特定することが難しいこともあり、壁の防音だけでは問題を解決できない可能性もあります。

もう一つの防音対策としてよく行われているのが、窓のリフォームです。 窓をペアガラスに交換することで、防音効果が期待できます。 断熱性も高くなるので一石二鳥ですね。

また、長屋が多くみられる住宅密集地では、人通りの多い道路に面したお住まいも多いと思います。 車や自転車、人の話し声など、道路からの音が気になる場合は、道路側の壁にも防音シートを施工すると良いでしょう。

こちらは長屋ではありませんが、飲食店が隣接している壁に防音シートを施工しました。（千代田区・M様のリフォーム事例より）