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最終更新日:2021/07/02
中古の木造2階建て住宅を購入しようと考えています。
内見した際、2階の床が斜めに傾いているのが気になりました。
リフォームをすれば、床の傾きを直すことが可能ですか? また、費用はどのくらいかかるのでしょうか?
(墨田区・M様)
ポイント
購入しようとした中古住宅の床が傾いているのはちょっと心配ですね。
まず、床の傾きの原因が何かを確認する必要がありますが、原因を特定するのは簡単なことではありません。
建物の床が傾くのは、大きく分けて、建物自体が劣化しているか、建物以外の問題があるかのどちらかです。 その原因もいろいろ考えられます。
●建物自体が劣化している場合
●建物以外の問題がある場合
家全体が大きく傾いていたため、建物を引っ張り上げながら補強を行った事例です。(中央区・A様のリフォーム事例より)
「窓が開けにくくなってきた」と感じる場合、建物にゆがみが出て傾いていることも考えられます。 詳しくは下記の動画をご覧ください。
原因は1つだけとは限らず、複合的な原因によって床が傾いている可能性もあります。 建築のプロや木造住宅に精通した建築士に依頼をして、建物調査・住宅診断(ホームインスペクション)を行うことをオススメします。
建物調査・住宅診断を行うには、建物調査を行っている一級建築士事務所に依頼するか、日本ホームインスペクターズ協会から住宅診断士を派遣してもらうのが良いでしょう。
ただし、建物調査や住宅診断は非破壊検査のため、万能ではありません。解体してみてはじめて原因が判明する場合もあります。
2階の床に若干傾きが見られましたが、1階部分をしっかり補強して安心になりました。(荒川区・S様のリフォーム事例より)
住宅の購入は大変大きな買い物です。多くの方にとって、住宅を購入する機会は、人生に一度あるかないかでしょう。 それなのに、簡単に購入を決めてしまうのは大きなリスクとなります。
中古住宅を購入する前に、信頼できる専門家に建物調査を依頼し、購入計画を慎重に進めることが重要です。
床が傾いている原因がわかれば、どのような工事を行えば傾きを解消できるかがわかります。 一部を補修すれば良い場合もあれば、スケルトン状態にして建物の土台から改善しなければならない場合もあります。
工事の規模や内容によって、費用も大きく異なるため、一概にいくらとは言えません。 これまでの経験からすると、建物全体に傾きが見られる場合はかなり大規模な工事となり、数百万円からの費用がかかるとお考えください。
増築の影響で2階部分が傾いてしまった事例。2階をしっかり支える形で補強しました。(文京区・F様のリフォーム事例より)