TOP > リフォームお役立ち情報 > リフォームQ&A > 住まいの設備 > タカラスタンダードのキッチンについて教えてください。
最終更新日:2021/03/30
築30年になる江東区の木造住宅に住んでいて、そろそろキッチンのリフォームを検討中です。 よく料理をするので、お手入れが楽なキッチンにしたいと思っています。
友人に、タカラスタンダードのホーローキッチンが良いと聞きました。 タカラスタンダードのキッチンは、具体的にどんなところがおすすめですか?
(江東区・H様)
タカラスタンダードのキッチンに関するご質問ですね。
インテリアコーディネーターの阿部容子がお答えします。
ポイント
タカラスタンダードと言えば、ホーローのキッチンで有名です。ご友人もホーローキッチンをお使いなのかもしれませんね。
タカラスタンダードのホーローキッチンは、エコリフォームのお客様にも一番人気です。なぜそれほど人気があるのか、詳しくご紹介します。
ホーローキッチンの「ホーロー」とは、どんなものかご存知ですか?
ホーローは、金属にガラス質の釉薬を高温で焼き付けた素材です。 金属とガラスの両方の性質を持ち、丈夫で美しいホーローは、食器や調理器具としてもよく使われています。 ル・クルーゼさんのホーロー鍋が代表的ですね。
漢字では「琺瑯」と書かれるホーロー。 その歴史は古く、紀元前1300年にはエジプトで初期のホーローが作られていたそうです。 ホーローについて詳しくは、一般社団法人 日本琺瑯工業会のサイトをご覧ください。
ル・クルーゼさんのお鍋もホーロー製。
タカラスタンダードのホーローキッチンには、鉄とガラスの密着度を高めた「高品位ホーロー」が使われています。 850度という超高温で焼きつけを行うことで、鉄とガラスの長所を最大限に引き出した素材です。
ホーローキッチンの扉を木槌で力いっぱい叩いてみます。相当な衝撃があるはずですが、思い切り叩いても扉の表面が少しへこむ程度です。これは、鉄と同様の強度があるからです。
この扉を、今度はタワシで思いっきりゴシゴシこすってみます。キズだらけになるかと思いきや、どんなにこすっても扉の表面は滑らかなまま。これは、表面のガラス質に守られているからです。
ホーローは非常に強く、キズがつきにくい素材なので、とても長持ちします。同じホーローキッチンを、30年以上使い続けている、という方もいるくらいです。
ホーローを木槌で強く叩いても、割れるようなことはありません。
ホーローはガラス質の特性として、汚れが付きにくくなっています。
ホーローの表面に油性マジックで落書きをしても、布でサッと拭くだけで、きれいに落ちます。 ホーローの表面をライターで炙って黒いススがついても、布で簡単に拭き取れます。
ホーローを炙ってススがついても...。
布で拭くだけでこんなにきれいに。
キッチンまわりは油はねや焼け焦げなどで汚れがちですが、ホーローキッチンなら、水拭きするだけでキレイになります。 さらに、汚れの付きにくいだけではなく、雑菌が繁殖することも、ニオイがつくこともありません。
毎日使うキッチンだから、簡単にキレイになるのはうれしいですね。
ホーローキッチンをお考えなら、ぜひタカラスタンダードのショールームへ足を運んでみてください。 ホーローキッチンの強さと汚れの付きにくさを、目の前で実演してくれます。
実際に見てみるとけっこう迫力がある実演の様子を、ちょっとだけ動画でご紹介します。
ホーローは熱と湿気にも強い素材です。ベースとなる鉄の熱に強い性質と、表面のガラスの湿気に強い性質が合わさっています。
キッチンには熱と湿気がこもりやすく、熱と湿気はキッチンの経年劣化を招きます。 でも熱と湿気に強いホーローキッチンなら大丈夫!経年劣化を最小限に留めることが可能です。
ホーローキッチンにはキズがつかないので錆びることもなく、シミやカビも発生しないので、安心して長い間使うことができますよ。
20年ほど使用されたホーローキッチン。まだまだキレイです。
リフォームの際に、20年~30年ほど使用されたキッチンを拝見することがありますが、他の素材のキッチンに比べ、ホーローキッチンの耐久性は一目瞭然。 「ホーローキッチンは劣化しにくい」というのが正直な感想です。
現在のホーローキッチンは商品改良が進み、さらに耐久性がアップしているそうですよ。
ホーローキッチンには、他にもうれしい特長があります。
まず、ホーローは身体に害のあるホルムアルデヒドなどの有害物質を発散しない、安全な素材だということです。
タカラスタンダードのホーローキッチンは、キッチンの扉だけでなく、引き出しからキャビネットの内側まで、すべてホーローでできているため、キッチンをリフォームした直後でも嫌な臭いなどはありません。
家族の食べ物を扱うキッチンですから、安全に使えるのは大事なことですね。
中までぜんぶホーロー製のキッチン。(台東区・S様のリフォーム事例より)
施工前のキッチンパネル。こんな可愛い柄のものも選べます。(荒川区・S様のリフォーム事例より)
もう一つの利点は、鉄がベースなので、マグネットが設置できるということです。お料理をよくする方には特に喜ばれるポイントです。
タカラスタンダードのホーローキッチンは、パネル部分もホーロー製です。キッチンの前や横のパネルに、マグネット収納やマグネットフックなどを自由に設置できます。
調理器具や調味料などを自分好みの位置におけば、キッチンがより使いやすくなりますよ。
他メーカーのキッチンは、価格帯によって扉などの材質が変わることがありますが、タカラスタンダードのホーローキッチンは、すべての価格帯で同じ高品位ホーローが使われています。 つまり、25万円のキッチンも、70万円のキッチンも、素材は同じ高品位ホーローなのです。
キッチンに予算がかけられず、安価な商品しか選べないとしても、タカラスタンダードのホーローキッチンなら、ホーローの良さを十分に味わうことができるというわけです。
なお、キッチンリフォームをする場合は、キッチンの本体価格の他に工事費用が必要となります。工事費用については、下記のQ&Aをご参照ください。
いいこと尽くめのホーローキッチンですが、デメリットとしては、まず非常に重いことが挙げられます。
重いキッチンを設置する際は、キッチンの取付箇所を重さに耐えられるようにしっかり施工する必要があります。特に2階や3階にキッチンを設置する時は要注意です。
また、ホーローキッチンには、流行に合わせたスタイリッシュなデザインのものは、あまりありません。というのも、ホーローキッチンは型に入れて焼き上げるものなので、新しい型を造るのには時間と費用がかかるのだそうです。
シンプルで落ち着いたデザインのホーローキッチン。(江戸川区・H様のリフォーム事例より)
質実剛健な落ち着いたデザインが多いホーローキッチンですが、逆に「レトロな雰囲気が好き」という方もいらっしゃるので、一概にデメリットとは言えないかもしれませんね。
タカラスタンダードのwebサイトでは、様々なデザインのホーローキッチンをご覧いただけます。
エコリフォームのリフォーム事例から、タカラスタンダードのキッチンを採用した事例をご紹介します。
落ち着いた雰囲気のネイビーのキッチンです。手元まで下げられる収納棚もついています。 (江東区・K様のリフォーム事例より)
ダイニングの壁一面を、システムキッチン「レミュー」に。パネルはローズウッド柄のホワイトです。 (目黒区・S様のリフォーム事例より)
お手入れ簡単なホーローキッチン。可愛らしいクリーム色と、花柄のホーローパネルです。 (北区・N様のリフォーム事例より)
リビングと向かい合う対面のキッチン。水はね、油はねにも強いホーローを選びました。 (荒川区・O様のリフォーム事例より)
二世帯住宅の1階、2階ともホーローキッチンに。オープンな対面スタイルです。 (江戸川区・K様のリフォーム事例より)