マグネットクロスはその名の通り、磁石がくっつく壁紙です。

磁石がくっつくと聞くと、オフィスで良く使うホワイトボードをイメージされるかもしれません。 しかしマグネットクロスは、一見、磁石がくっつくとは思えないほど、他のクロスと変わりありません。 クロスの一部のみをマグネットクロスにしても、よく馴染みます。

マグネットクロスには鉄粉が練りこまれていて、厚さは0.8mmほどです。 コンパクトな空間にもぴったりで、機能的です。

マグネットなので、掲示物を気軽に何度も貼り替えることが可能です。 画鋲のように、壁にいくつも穴が開く、ということはありません。 小さなお子様がいるご家庭や、壁を傷つけたくないというお住まいでは、マグネットクロスがとても重宝します。

壁一面がマグネットになるので、どこでも好きなところに紙類を貼れるのもいいところ。 かわいいカードなどを貼れば、インテリアにもなりますね。

注意点としては、マグネットクロスの磁力はあまり強くないということです。 書類などの紙類を貼るのには問題ありませんが、マグネットフックやマグネットトレーなど、あまり重いものはずり落ちてしまう場合があります。

また、マグネットクロスのカラーは白やアイボリーが多く、バリエーションは多くありません。個性的なクロスをお好みの方は、使いどころが難しいかもしれませんね。

完成したマグネットクロスの壁を試すスタッフ阿部。

マグネットがくっつく様々な製品

「マグネットがくっつく壁」は人気なようで、各メーカーから様々な製品が発売されています。 マグネットクロス以外にも、マグネットシートやマグネットパネルなど、目的に合った製品を選ばれるといいでしょう。

私たちが手がけた過去の施工例をご紹介します。

サンゲツのマグネットクロス

サンゲツさんは「掲示板クロス」の名称で、サンマグネットやニューサンホワイトボードなどの、マグネットがくっつくクロスを展開しています。どちらも鉄粉が練り込まれたクロスです。

写真の事例では、リビングに元々貼られていたクロスの上から、アイボリー色のマグネットクロスを貼りました。よく見ると、元のクロスとマグネットクロスの境目に線が入っているのがわかります。

リビングの壁に写真やカレンダーなどを張って楽しまれているようです。

ブログ：江東区のマンション、特注玄関収納とクロスの張り替え

トキワ産業株式会社のスチールシート

トキワ産業株式会社のスチールシート「マグの相方」は、鉄粉を含んだやわらかいラバーシートです。このシートをクロスの下に貼ることで、マグネットクロスと同様の効果が得られます。

写真は上記と同じマンションの廊下部分です。全面的にクロスを貼り替え、一部をマグネット対応にしたいというご要望でした。マグネットクロスでは通常のクロスとの境目が目立ってしまうため、こちらにはマグの相方を採用しました。

玄関先にメモを貼っておくと、外出時に目に留まるので便利ですね。

※「マグの相方」は株式会社石山の製品でしたが、トキワ産業株式会社に事業譲渡されたそうです。

ブログ：江東区のマンション、特注玄関収納とクロスの張り替え

タカラスタンダードのホーロー壁材

ホーローキッチンで知られるタカラスタンダードさんでは、独自のホーロー技術を活かした壁材「エマウォール」を開発しました。エマウォールはホーロー製なので、マグネットがくっつくだけでなく、汚れをサッと落とすことができるのでお絵描きも楽しめます。

写真の事例では、子ども部屋と廊下の一部にエマウォールを施工しました。子ども部屋では小さなお子様がお絵描きを楽しめますし、廊下には大事なお知らせを貼ったり、ご家族の予定を書き込むことができます。

エマウォールは受注生産のため、発注から施工まで時間が必要です。また重量があるため、マグネットクロスと比較して施工の手間がかかりますのでご注意ください。

ブログ：マグネットがくっ付く壁？！エマウォールの工事を行いました！

マグネットクロスを採用された事例

マグネットクロスを便利に使われている方のリフォーム事例をご紹介します。