TOP > HOW TO リフォーム > リフォーム費用とポイント > こだわりのスケルトンリフォーム
こだわりのスケルトンリフォーム
構造からまるごと見直すスケルトンリフォームだから、間取りもプランも自由自在。趣味のお部屋を造ったり、好きなインテリアで統一したりと、こだわりのあるリフォームをされる方もたくさんいらっしゃいます。
ここでは「バリアフリー、和の雰囲気、子ども部屋、エクステリア」の4つのポイントにこだわったリフォームをご紹介します。家族がみんな幸せに暮らせる、こだわりのリフォームを考えてみませんか?
「バリアフリー」なリフォームとは、物理的・精神的な障壁を取り除いて、すべての人が快適に暮らせる家を実現するリフォームのこと。
バリアフリーを考えて、床の段差を解消したり、ゆるやかな階段に架け替えたりする際のポイントを解説します。
上り下りしやすくなったバリアフリーな階段。(江東区・E様邸)
床に段差のある家は意外と多いものです。特に高齢者や子どもは、段差につまずいて転び、家庭内事故につながる恐れがあります。
厚生労働省の人口動態調査によると、転倒などの事故による死亡者は、交通事故による死亡者の約2倍です。転倒が危険なのは、家庭内でも同じこと。家庭内事故は、高齢者や子どもにとって「ちょっと転んだだけ」では済まないことも多いのです。
こんな段差のお悩みも、スケルトンリフォームならまるごと解消できます。
玄関からリビングまで、床の段差はありません。(文京区・N様邸)
昔ながらの住宅の階段は、勾配が急で段差も大きく、転落する恐れがあります。スケルトンリフォームの際には、なるべくゆるやかな階段に架け替えるようにしましょう。
現行の建築基準法では、蹴上(一段の高さ)は23cm以下、踏面(足を乗せる面の奥行き)は15cm以上と規定されています。しかし、規定の最小サイズで造られた階段は約57度と急なため、バリアフリーを考慮するとおすすめできません。
一般的には45度くらいの勾配の階段が多く、小学校の階段と同じくらいの30度前後の階段ならより安全です。また、踏面も30cm程度まで広い方が安全に上り下りできるでしょう。
約57度の勾配では、かなり急な階段になりますね。
階段の勾配をゆるやかにすると、より広い階段スペースが必要となります。スペースを広げるために周囲を大きく解体し、間取りも変更しなければなりません。また、階段の位置を変更すると、梁の架け替え工事も必要になります。バリアフリーな階段は、スケルトンリフォームだからこそ実現できるのです。
階段スペースを広げると、その分、居室のスペースは狭くなってしまいます。階段下のスペースに収納やトイレなどを造り、空間を有効活用するといいでしょう。
安全な階段に架け替えた結果、階段スペースは1.5倍になりました。(中央区・C様邸)
階段や玄関、トイレなど、姿勢を変える場所に手すりを取り付けることで、足腰の負担が軽減されます。段差や敷居がある箇所にも手すりをつけておくと安心です。
手すりを取り付ける箇所に応じて、実際に誰がどのように使うのかを考えるのがポイント。例えば、手すりを使う人の身長や利き手、力の強さなども考慮して、手すりの位置やサイズを決めましょう。
手すりは簡単に取り付けられる、と思う方も多いでしょうが、壁の強度が問題となる場合も。スケルトンリフォームなら、手すりを設置する壁をあらかじめ補強しておくことができます。
固定する位置を変えると、落下防止柵にもなります。(中央区・A様邸)
築年数の長い家ではたいてい和室があるものです。近年、和室の良さが見直されて、新築住宅に和室を設けたいという人も増えているそうです。やっぱり、畳の上に直に座る生活が一番!という方も多いのではないでしょうか。和室に限らず、経年した住宅ならではの和の雰囲気を活かしたリフォームはいかがですか?
和の雰囲気を活かして、快適に過ごせるお部屋に。(荒川区・S様邸)
和室の良さとは何でしょうか?「寝転がってゴロゴロできる」「夏場もさらっとしている」といった日常的なメリットが一番に浮かびます。
和室は様々な用途に使えるというメリットもあります。いつもは子どもたちの遊び場になっている和室が、お客様がいらしたら客間になるし、夜は布団を敷いて寝室になる。畳には弾力性があり、転んでも安心なことから、小さな子どもを持つご家庭でも和室の人気が高まっています。
畳の持つ性能も見逃せません。畳には断熱性と保温性があるため、冬は暖かく感じられます。夏は畳が調湿効果を発揮して、余分な湿気を吸い取ってくれるので、スッキリ爽やかに過ごせるのです。日本の気候にぴったりの床材と言えますね。
畳は、直接座ったり寝っ転がったりして、肌に触れる素材だから、安心できるものを使いたいですよね。肌の弱い人やアレルギーを持っている人ならなおさらです。
エコリフォームでは、畳の原料であるイグサにこだわっています。安価な畳の中には、外国産のイグサを使った畳も多く見られますが、私たちがおすすめするのは国産のイグサで作られる畳です。国産イグサで作られた畳は丈夫で長持ち。表皮がしっかりして太く、調湿性に優れています。
国産畳について、「リフォーム自然素材」でさらに詳しくご紹介します。
赤ちゃんにも安心な国産イグサの畳。(足立区・H様邸)
個別に和室を設けるのではなく、リビングの一角に和のスペースを造るのも選択肢の一つ。そんなときに大活躍するのが琉球畳です。琉球畳は畳縁がなく、すっきりした印象なので、洋風のリビングにもうまく調和します。
「和室は好きだけど、床に座るのが負担」という方には、掘りごたつがおすすめです。お気に入りのテーブルに合わせて、ぴったりサイズの掘りごたつを造ることができるのも、スケルトンリフォームの醍醐味ですね。
琉球畳について、「リフォーム自然素材」でさらに詳しくご紹介します。
リビングの一角に設けた和のスペース。(江東区・E様邸)
琉球畳と掘りごたつで家族のくつろぎ空間に。(台東区・T様邸)
スケルトンリフォームをするお住まいの中には、趣のある和風建築も少なくありません。大切に暮らしてきた家を活かしたいという想いから、愛着のある雰囲気を大切にするスケルトンリフォームも人気があります。
建具を丁寧に洗って再利用したり、元の色に合わせて塗り壁を再現したり、木材の表面を磨いて生まれ変わらせたりといった作業は、実はとても高い技術が必要なのです。エコリフォームでは、和の雰囲気を活かすリフォームに精通した職人が、お客様のご要望にバッチリお応えします。
お子さんのいるご家庭なら、スケルトンリフォームを機に子ども部屋にこだわってみるのはいかがですか?
子ども部屋についてはご家庭によって様々な考え方があり、独立した子ども部屋は要らないという方もいれば、小さくてもいいから兄弟一人ひとりに個室が欲しいという方もいらっしゃいます。ご家族でよく話し合って決められるといいでしょう。
木のぬくもりいっぱいの子ども部屋。(江戸川区・K様邸)
アレルギー症状のあるお子さんがじわじわと増えています。東京都の調査では、約4割の子どもに何らかのアレルギー症状があるという結果が出ています。安価な建築材や接着剤に含まれる化学物質によって、健康被害が出る場合もあります。
育ち盛りの子どもたちが自宅で安心して過ごせるよう、私たちは自然素材にこだわった子ども部屋をご提案しています。床材としては無垢フローリングやコルクタイル、壁には天然素材の壁紙がおすすめです。子どもたちが健やかに成長できる空間造りをお手伝いします。
「リフォーム自然素材」では、身体にやさしいリフォーム素材をこの他にもご紹介しています。ぜひご参照ください。
東京都福祉保健局アレルギー疾患に関する3歳児全都調査(平成26年度)より
共用スペースで勉強する「リビング学習」も人気ですが、子ども部屋にこだわるなら、世界に一つのオリジナル学習机を造ってみませんか?変形スペースだったり、出っ張りがあったりしても、ぴったりサイズで造れます。使用する木材やカラーも自由に選べますよ。
学習机と合わせて子ども部屋に用意したいのが、たっぷりの収納です。子ども部屋は、お洋服のほか、本や文房具、おもちゃなどの小物も多くなります。どこに何をしまうのか、しまう物を想定して収納を造るといいでしょう。小物専用の浅い棚や階段収納などのアイデア収納も役立ちます。
ベンチの中が収納になっています。(墨田区・M様邸)
「子どもがまだ小さいうちは、親や兄弟姉妹と一緒の部屋でいいけれど、小学校に行く頃には個室を...」と思われる方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、フレキシブルに仕切れる子ども部屋です。
リビングと一体になったスペースを引き戸で仕切ったり、1つのお部屋を2つに分けたりと、子どもの成長に合わせてお部屋のスタイルを変えることもできます。スケルトンリフォームの際には、お子さんの将来のことまで考えてプランを立てておくのがおすすめです。
外壁や玄関、ベランダなど、家の外側の設備や空間を「エクステリア」と呼びます。戸建て住宅をスケルトンリフォームするなら、インテリアだけでなく、エクステリアにも目を向けたいものですね。
私たちが手がける東京23区内のお住まいでは、大きなお庭はなかなか望めませんが、玄関やベランダにこだわることは可能です。 機能的で見た目もおしゃれなエクステリアをご提案します。
こだわりの素材を組み合わせたエクステリア。(品川区・T様邸)
東京23区内の住宅密集地では、外がすぐ道路になっている家や、お隣との隙間がほとんどない家もよく見かけます。エクステリアに機能性をもたせることで、道路を行き交う人の目を避けたり、採光や採風を良くしたりといった効果が期待できます。
住宅密集地のエクステリアで特にこだわりたいのは、正面外壁と玄関です。「玄関がすぐ道路に面していて、人の目に触れやすいからカッコ良くしたい」というお客様も多くいらっしゃいます。
外壁は美観を整えるだけでなく、家の耐久性を上げるためにも重要な箇所。昔ながらの漆喰やモルタルに加え、様々な性能を持った外壁塗料や、人気のタイルやサイディングなど、スケルトンリフォームなら外壁素材を自由に選ぶことができます。詳しくは「リフォーム自然素材」をご覧ください。
玄関扉に合わせた白木の格子と和風の玄関に。(墨田区・K様邸)
エクステリアの中でも特に玄関は、「住宅の顔」のようなもの。玄関のデザインで、建物全体の印象が変わってきます。玄関ドアを実用的でおしゃれなものに変え、玄関スペース全体をグレードアップしましょう。
玄関ドアは通常、外側に開くようになっているため、玄関の外に置かれた物にぶつかってしまうことがあります。また、玄関が道路に面しているお宅では、扉を開ける度に外の様子を伺わなければなりません。
そこで、私たちがおすすめしているのが、玄関引き戸です。場所を取らず、力を入れずにスムーズに開閉できる今どきの玄関引き戸。見た目も昔ながらの和の雰囲気だけでなく、洋風のデザインやモダンでスタイリッシュなものなど、様々なデザインから選ぶことができます。
ガラス格子の引き戸で明るい玄関に。(江東区・Y様邸)
格子スタイルの和風モダンな玄関。(文京区・F様邸)
ベランダとバルコニーの違いをご存知ですか?屋根のあるのがベランダで、屋根のないのがバルコニーです。屋上部分を利用してルーフバルコニーを設けているお住まいもありますね。
古いベランダやバルコニーはきちんとメンテナンスされていないと、床が抜けたり手すりが壊れたりする恐れがあります。特に鉄製のものはペンキ塗装が不十分だと劣化して危険なので注意しましょう。
ベランダやバルコニーは洗濯物を干す場所、というご家庭も多いと思いますが、スケルトンリフォームで、便利で楽しめる空間に変身させてみるのはいかがでしょうか。観葉植物を育てたり、夕涼みをしたり、ペットと遊んだり...。お庭がないお宅でも、ベランダ&バルコニーが家族の憩いのスペースとして大活躍してくれることでしょう。
ガーデニングを楽しむためにベランダを拡張。(杉並区・I様邸)
ウッドデッキのバルコニーは猫ちゃんもお気に入り。(江東区・S様邸)
エクステリアが好みでなかったりすると、いくら家の中が気に入っていたとしても、ウキウキした気分にはなりません。 しかし、玄関ドア一つとってみても、様々なデザインがあって、選ぶのが一苦労です。 そこでエコリフォームでは、経験豊富なインテリアコーディネーターが、お客様とコミュニケーションをとりながらご要望をくみ取り、ぴったりのエクステリアをご提案しています。
スケルトンリフォームなら、玄関の位置を変えたり、ベランダやバルコニーを新設したりすることも可能です。エクステリアにこだわったスケルトンリフォームをされたい方は、ぜひお問い合わせください。
スケルトンリフォームについてさらに詳しく
スケルトンリフォームの費用とポイントがわかる
自然の力で省エネな住まいづくりを
バリアフリーリフォームで大切なのは、すべての人が使いやすいように配慮することです。例えば、高齢の家族のため、家中に手すりを取り付けたら、手すりが必要ない他の家族にとっては使いづらくて危険かもしれません。家族全員が本当に快適で安全に暮らすことができるか、十分に検討しましょう。
また、将来のことを考えて計画することも大切です。私たちが手がけた事例でも、後から収納を設置できるように下地を入れたり、間仕切りを取り外せるようにしておくなど、先々まで便利に使える工夫をしています。
エコリフォーム代表 塩谷理枝