こんにちは、コーディネーターの薄井です。
今日の一枚は、こちら♪
塗り壁の仕上げにした、マンションの和室のひとコマです。
塗り壁とひとことで言っても、種類は色々あります。
有名なのが、『珪そう土』。
これは、大昔の植物性プランクトンが堆積して化石化したものです。
それから、『漆喰』。 漆喰は、石灰が主成分です。
こちらのお客様がお選びになったのは、九州は宮崎県の中霧島地区という
ところで作られている、火山灰を原料とした、『中霧島壁』(シラス壁)です。
鹿児島湾北部を火口とするカルデラが、2万5千年前に、歴史上他に類を
見ないほどの大噴火(どんなに大きな噴火だったのでしょう!)したときに、
発生した火砕流が堆積したものが原料で、それをシラスと呼ぶので、
シラス壁とも呼ばれます。
塗り壁は、一般に広く使われているビニールクロスには無い、
調湿機能があるので、塗り壁にすると、住み心地の良い家になります。
その中でも、塗り壁の種類ごとに特長があって、シラス壁の特長は、
・調湿機能が高い
・空気中のニオイや化学物質を吸着し、再放出しない
というものです。
噴火で堆積した火山噴出物は、他にもあると思いますが、
シラスは、その中でも他の火山噴出物とは決定的に異なる特異な
ものだそうで、その奇跡のお陰で、上のような性質が得られるのだそうです。
確かに、こちらのお客様も、冬にリフォームをされて、次の夏を越され、
その住み心地の良さを、大絶賛されていましたから!
今年の夏の感想は、まだお聞きしていないので、お尋ねしてみなくっちゃ♪