昨日の地震には、久しぶりに驚かされました。
あっ、とうとう来たかなと思わせるような揺れ方でした。
大した被害も無く、津波も発生しなかったようでよかったです。
私たちが、テレビで情報を収集しているときに、誰よりも迅速に動いていた人たちがいました。
それは「ファスト・フォース(FAST-Force)」です。
「ファスト・フォース(FAST-Force)」、これは災害発生時に被災地現場に駆けつける自衛隊の初動対処部隊に対する名称です。
防衛庁の発表によれば、平成27年5月30日(土)20時24分頃、小笠原諸島西方沖を震源(マグニチュード8.5)とする地震が発生し、その後次のような対応を行なったそうです。
20:29分 防衛省災害対策連絡室を設置。
20:45分 第7航空団のFAST- Force(F-15×2機)が情報収集のため離陸。
21:00分 第1師団司令部のLO(人員2名、車両1両)が情報収集のため東京都庁に向け出発。
21:14分 硫黄島航空基地分遣隊のFAST- Force(UH‐60×1機)が情報収集のため離陸。
21:16分 第1航空隊のFAST- Force(UH-1×1機)が情報収集のため離陸。
21:21分 第4航空群のFAST- Force(P-3C×1機)が情報収集のため離陸。
21:23分 東部方面航空隊のFAST- Force(UH-1×1機)が情報収集のため離陸。
21:25分 第32普通科連隊のLO(人員4名、車両1両)が情報収集のため埼玉県庁に向け出発。
21:49分 第31普通科連隊のLO(人員2名、車両1両)が情報収集のため神奈川県庁に向け出発。
時系列で見てみれば、地震発生からわずか5分後には災害対策連絡室が設けられ、その15分後にはF-15が、スクランブル並みに迅速に離陸しています。
その間、各航空隊より哨戒機や偵察機が順次飛び立っています。
これらの初動部隊は、全国の各駐屯地や分駐地や基地に従来から常駐されていたそうです。
ただし、名前が付けられてから災害が発生して一秒でも早く、駆けつけられるように対策が取られていたそうです。
やはり、まさかの時には初動(First)が物を言います。
そして、迅速に被害を収集し、人命を救助(Action)し、各自治体等への支援を実施(SupporT)する部隊(Force)なのです。
我々が大騒ぎをしている間にも、粛々と日本各地で発生している自然災害に対して迅速に、国民の生命と財産を守るべく任務を遂行されている方々には本当に頭が下がります。