私たちは、リフォーム業の傍ら、江東区森下に「小さなホテル 木の家」を経営しています。
木造の二部屋しかないホテルです。
インバウンドも無事戻り、来年の3月までほぼ満室です。
「小さなホテル 木の家」を運営してくださっている会社さんは長崎県上五島でもホテルを運営されています。その上五島島で新しいホテルの設計を依頼されました。
森下の「木の家」の設えをとっても気に入ってくださり、上五島でも木造で同じようなホテルを建築されたいとの事でした。
飛行機で2時間、そこからリムジンバスで1時間、長崎港から高速船で2時間かけてようやく到着です。
とてもきれいな島で、ユニセフに「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連施設」で登録されたことや、国の重要文化的景観にもなっているため、海外の観光客の方が押し寄せているそうです。
一日目は、日曜日だったこともあり、ほぼ観光させてもらいました。
ここは、「潜伏キリシタンの島」ということで、島内に29ものカトリック教会があります。
その教会へ巡礼するために、わざわざ海外からも島に来られるそうです。
私たちも、いくつかの貴重な教会を見せてもらいました。
どの教会も地元の方々がきれいに掃除し、ボランティアで見事に管理されています。
その日は、日曜日だったため、きちんとミサが行われていました。
これらの教会は、ほぼ一人の職人さんである「鈴川与助」という方が、設計施工されたそうです。
二日目には、ホテルの近く現在廃業された旅館を内見しました。
東京の作りとは、モヂュールも部材の大きさも全然違います。
九州ならではのダイナミックな作り方です。
漁業がかなり盛んだったそうで、その名残が感じられるような造作でした。
ここを、私たちの得意なリフォームでよみがえらせます。
大まかのプランを確認し、後は、役所や保健所などを回り、地元の建築屋さんと打合せを行いました。
さてさて、どんな素敵なホテルになるか、こうご期待です!