webスタッフ柴田です。
私はふだん、ほとんどリフォームの現場へ行くことはないんですが、実際の現場では日々、なかなか不思議な、おもしろ恐い出来事が起こっているのだそうで。
現場のスタッフから聞いたそんな話をご紹介します。
今回は「駐車場編」です。
リフォームするために、まずは先立つもの(つまりお金)が必要なわけですが、リフォーム会社を見つけて、無事に契約をしたら、次に必要になるのが駐車場です。
あ、これはトイレ交換とかのリフォームではなく、少なくとも1週間くらいはかかるような、ある程度規模の大きいリフォームの話です。
リフォームでは、でかい資材や重い機械なんかを運び入れたり、運び出したりします。
その時、近くに車が置けないと人力で運ぶ羽目になっちゃいます。
実際、私たちが手がけている東京23区の下町の住宅密集地の狭小住宅だと、そもそも車が近くまで入れないので、職人さんがこうしてネコでせっせと運ぶしかないわけなんですが・・・。
それにしても、なるべく近くに駐車場を確保できた方が、工事を進める上で何かと便利なのは間違いありません。
一番いいのは、「うちのガレージが1台分あいてるから使ってくださ~い」と、リフォームするお宅に車を止められる場合です。
繰り返しになりますが、私たちが手がけている東京23区の下町の住宅密集地の狭小住宅にそんな素敵なひろびろしたガレージがあるはずないわけで・・・。
せいぜい、3階建て住宅の1階部分がガレージになっているくらいですが、スケルトンリフォームをする場合は車を置いておくわけにいきません。
たいていは近くにある月極の駐車場を借りたり、コインパーキングを利用したりすることになります。
さて先日、23区内のとある建物をスケルトンリフォームすることになりました。
家が建て込んだところにある建物で、なんとか車が入れるくらいの細い道はあるのですが、もちろん車が停められるような庭などはありません。しかし、その建物のすぐそば、ちょうどおあつらえ向きの場所に、こじんまりとした駐車場があったのです!
「ここの駐車場が借りられたらちょうどいいなあ」
などと思っていると、ちょうどその駐車場に車が入ってきました。運転手さんにワケを話してみると、
「それなら、日中は車で仕事に行っているので、ここに駐車してもらっていいですよ」
と、快いお返事。
「超ラッキー☆」と大喜びでその駐車場に工事車両を停め、スケルトンリフォームの工事が始まりました。
それから数日後。いつものように工事車両を停めていると、突然おじいちゃんに怒鳴られました。
「コラーッ、勝手に車を停めてるのは誰じゃーっ!」
「日中は空いてるから、停めていいって・・・」
「そんなことは聞いてない!」
「いつもここに車を停めている方に、許可をいただいたんですけど・・・」
「ここはわしの土地じゃーっ!!」
・・・つまり、「日中は駐車場を使っていいよ」と言ってくれた方は、ただ駐車場を借りている人で、怒っているおじいちゃんが駐車場の持ち主だったんですね。
いやー、こんなことが本当にあるんですねえ。しかし、こちらがちゃんと確認しなかったのが悪いんです。おじいちゃんには申し訳ないことをしました。この場を借りてお詫びします。
※なお、この話は一部フィクションでお送りしました。
そんなわけで、これから大規模リフォームしようと思っている方は、駐車場の目星をつけておくと、工事がよりスムーズに進むと思います!
コメント