エコリフォームのwebスタッフ柴田です。
このところずっと人気がある、「インナーサッシ(二重窓)と木製サッシ」のページ。
みなさんインナーサッシをお考えなんですねー、と思いつつ眺めていたんですが…。
ちょっと待ってくださいよ? 暖かくて結露知らずで、冬場のインナーサッシはいいぞと書いているものの、インナーサッシは夏にもいいってことは書いてないじゃありませんか!
このままでは、皆様に「インナーサッシ?あれって冬用でしょ?」「夏にインナーサッシのリフォームする意味ある?」などと誤解を与えてしまっては申し訳ないので、ここで熱く語ることにしました。
夏のインナーサッシも、快適効果バッチリなんですよ~。
インナーサッシって何?
「サッシ」自体を窓のことだと思われてる方もいるかもしれませんが、「サッシ」は窓枠のことなんですね。(私もこの業界に入るまで知りませんでした)
窓枠のインナー(内側)につける窓枠、それがインナーサッシです。つまり、インナーサッシを付けると窓と窓枠が二重になるわけですね。
どうしてわざわざインナーサッシを設置して窓を二重にするのかというと、主な理由は断熱性をアップさせるためです。
断熱性は熱の移動を断つ性能のことですから、
【冬】
外の冷気が、窓から入ってこないようにする
→ 暖かく過ごせる
というわけです。ここまではわかりやすいですね。
なぜインナーサッシは夏にも効くの?
いや、冬はいいんですよ、じゃあ夏はどうなの?ってことになると、実はこれも断熱性が重要なカギとなってくるんです。
【夏】
外の熱気が、窓から入ってこないようにする
→ 涼しく過ごせる
というわけです。
考えてみればわりとそのままなんですが、「断熱性」ってなんか、字面が暑そうじゃないですか。「熱」だし。でも、夏の涼しさにも通じているんですね。
そもそも窓から熱が入って来すぎ!
とは言え、窓サッシを変えただけで、そんなに効果があるの?って疑いの気持ちが湧いてきます。素人考えでは、屋根から降り注ぐ太陽の熱をどうにかした方がいいんじゃないか、とも思います。
ところが、こんなデータがありました。
外の気温が33℃で、エアコンを使って室内が27℃の時、開口部から入ってくる熱が全体の73%!!
開口部は窓や玄関扉のことですから、ほとんどが窓です。
つまり、部屋が暑いのは、7割以上が窓のせいなんですねー。いやー意外意外。
インナーサッシにはデメリットもありますが…
冬は暖かくて、夏も涼しい。さらに防音性も高まるし、結露を防止する効果まであるというインナーサッシ。
そんないいものなら、日本全国すべての家にどんどん入れちゃえばいいじゃない・・・と、またまた素人考えで思いましたが、何事もメリットの裏にはデメリットがあるんです。
まず、窓の内側に窓をもう一個造るために場所が必要になること。当然、お部屋はちょっと狭くなってしまいます。
そして、窓の開け閉めが2倍になること。毎日開け閉めする窓なら、けっこう面倒ですよね。
さらに窓掃除の手間も倍になります。内窓もまったく汚れないわけではありません。
それでもインナーサッシにする理由
いろいろ手間の増えるインナーサッシに対して、近頃は機能的なガラスもいっぱいあります。高性能なガラスの窓にリフォームする方法もあるのに、なぜインナーサッシを選ぶ方がいるかというと、1つには予算やスケジュールの都合です。
古いサッシに高性能なガラスをカパっとはめ込めればいいのですが、例えば、ガラス1枚のサッシに、ペアガラスをはめることはできませんよね。そうなると窓サッシから交換しないといけないし、窓枠も造り直さないといけないし・・・と、けっこう費用も工期もかかってしまうのです。インナーサッシは比較的安価で、工事期間も短くて済む、ということで選ばれるんですね。
もう1つは、マンションの規約で選択肢がない場合です。
多くのマンションでは、マンションの窓サッシは共用部分とされていて、自由にリフォームできません。そこで、共用部分ではなく、専有部分であるお部屋の内側に設置できるインナーサッシの出番になるわけです。エコリフォームの事例でも、インナーサッシはマンションでの採用が多くなっています。
まとめ:インナーサッシは夏もおすすめ(特にマンション)
冬場の暖かさが注目されがちなインナーサッシですが、夏場も役に立つということがおわかりいただけたかと思います。
いくらインナーサッシでも、7割を超える窓からの熱をすべてシャットアウトすることはできませんが、大幅に減らすことはできるのです。
事実、リフォームでお部屋の断熱性を改善されたお客様から
「夏も以前ほど暑くない」
「エアコンの効きが良くなって、高めの温度設定でも快適」
という声をいただいています。
スケルトンリフォームでお部屋全体の断熱性を上げるとなると、費用も工期もかかってしまいます。
特に、あまり断熱性が考慮されていない古~いマンションにお住まいの方は、まずインナーサッシの設置から始めてみてはいかがでしょうか。
▼事例もぜひチェックしてみてくださいね
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