リフォームのご提案時、お聞きするのが、子供部屋の有無です。
広いお部屋を確保しておきたいところですが、都内の住宅事情ではなかなか広い子供部屋をお子さんの人数分用意するにはスペースが足りません。
では最低何畳あればよいのでしょうか。
その前に、子供部屋の必要性についてお話します。
子供部屋って必要?
小学生の頃は、自分の部屋にこもって勉強したりするのではなく、リビングでお母さんお父さんに教えてもらいながら学習し、就寝時もみんなで一緒に寝ている子たちが多いのではないでしょうか。
小さいうちは必要がなくても、どうしても思春期や受験など、個室で落ち着いて過ごしたい時期きて、個室が欲しいと思う時は必ず来ると思います。
個室としての子供部屋が必要になるのは小学校高学年から中学生くらいからと考えると、お子さんが生れてから10年以上は個室として確保する子供部屋は必須ではないと考えます。
最低何畳必要?
広い空間を確保できるに越したことはありませんが、子供部屋は籠れる場所があれば広さはそれほど重要ではないのではと思います。
小さな空間でも、自分のスペースとなるとなんだか特別感が出てワクワクしませんか。
家の中に書斎を欲しいと仰るご主人たちが望むのは、広さではなく自分のプライベートスペースということ。そこに広さは求めず、むしろ2畳や3畳くらいのスペースの方が秘密基地感があって良いと感じるように、子供もプライベートが確保される場所があれば広さは問題にならないようです。
子ども部屋は3畳あればベットがおけます。2畳だと既製品のベットは難しいでしょう。
3畳ですとベットと、小さめのデスクを何とかおけるくらいのスペースは確保できます。
広ければ収納等も確保できますが、ベットと小さめデスクがあれば、プライベートスペースとしては成り立ちます。
フリースペースという選択
小さいうちから子供部屋を作って、その小さい時に好みだったインテリアテイストで仕上げてしまうと、思春期になった時に、こんな子供っぽい部屋はいやだと言い出すかもしれません。
ならばいっそのこと、子供部屋として固定された使い方ではなくみんなのスペースという定義のフリースペースにしておく方が効率的です。
子供部屋にすると、可愛い壁紙や、ファンシーな空間にと考えてしまいますが、フリースぺースであればよりシンプルなインテリアで良いのです。そしていざ子供部屋が必要になった際に、間仕切りで仕切ったり、インテリアをお子さんの好みに変えてあげれば、特別感がでます。
お子さんの人数分部屋用意するのではなく、
2人兄弟なら6畳のフリースペースを確保しておいて、将来は3畳ずつの個室にできるように計画しておけば、大規模なリフォームをしなくても済みます。
子供部屋が必要になるまでのフリースペースの活用方法
・ご主人の書斎
・リモートワーク用のお部屋
・趣味の部屋
・置き畳を敷いて和の空間に
・テントを張って子供の隠れ家に
・ゲストルームに
・ウォークインクローゼット
・ランドリー部屋
・お気に入りの椅子と照明を置いて図書室に
などなど
フリースペースの使い方を考えるだけでワクワクしませんか。
まとめ
その時々のライフスタイルに合わせて使い方を変えられますし、
将来、お子さんが独立して子供部屋が不要になった時に、またフリースペースに戻せばよいのです。
フリースペースとして空間を確保しておいて、個室が必要になるまで、家族が誰でも使える空間にしておく方が、ずっと有効な使い方だと思います。
今、子供部屋がただの物置になっていたり、かくれんぼの時だけ子供たちが入るようなお部屋でしたら、一度子供部屋という定義をリセットして、数年の間もっと有効に使える空間を考えてみませんか。
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