よくメールやお電話でお問い合わせを頂くのが、ホスクリーンの設置について。
特に花粉の時期や、梅雨時期は外に干したくても干せないので、どうしても部屋干しになりますよね~
ホスクリーンとは川口技研さんが出している部屋干し用の製品です。
物干し竿がかけられる丸いフックのようなものが付いた棒で、取り外しが簡単な為、必要ないときは、外しておける便利な商品です。

2本設置して、物干し竿を通せば、沢山の洗濯物をかけて置けるので、花粉や梅雨の時期など部屋干しも量を干せてすごく便利!

ただ、このホスクリーン、設置するには少し問題があります。
お水を含んだ洗濯物を大量に掛けるとかなりの重さになるので、天井に取り付ける時には下地の有無を確認しなければなりません。
なので、他のリフォーム工事と合わせてご依頼いただく場合が多いのですが、
ホスクリーンだけを設置されたいというお問い合わせも多く頂きます。
ホスクリーンを設置するにはどのくらい費用がかかるの?
では実際に、ホスクリーンのみを設置した場合の費用についてお話します。
先ほどホスクリーンを設置するには下地が必要というお話をしましたが、
天井に下地が入っていることはまずないです。
天井の下地は、材木で組んでいる場合と、マンションなどでよくみられる軽量鉄骨で下地を組んでいる場合があります。
▼材木で下地を組んだ天井のイメージ
材木であれば、約30㎝ピッチで天井下地を組んでいくので、ホスクリーンを設置したい場所に下地が無い事の方が多いです。

木であれ、鉄骨であれ、下地を組んでそこに天井材(主にプラスターボード)を張っているのですが、プラスターボードは石膏で出来ているので、強度はなく、そこにビスを打っても重いものに耐えられません。
その為、天井付けの照明などを取り付ける予定がある場合はあらかじめその部分に下地を入れて、天井を仕上げます。
ホスクリーンを設置する予定が無かった天井には、ほぼホスクリーンが耐えられる下地は入っていないということです。
じゃあ、下地がある部分を狙って取り付ければいいじゃないか!と思うかもしれませんが、
センサー等で下地の有無を確認したとしても3、4㎝ほどの細い下地を見つけて、2か所あるホスクリーンの土台を固定するのは不可能です。
1つのネジが下地の部分に取り付けられたとしても数ミリずれてもうひとつのビスが下地から外れてしまったとしたら、強度は保てません。
その為、エコリフォームでホスクリーンを設置する際は、設置したい場所の天井を一部解体し、下地をしっかり入れてから設置することにしています。
ホスクリーン自体は、数千円の商品ですが、
設置する為には、
- 天井解体
- 下地取付
- 天井復旧
- クロス貼替
- 上記の工事の為の養生や清掃費用
の工事が必要となります。
天井のクロスをつぎはぎにする事はできませんから、
ホスクリーンを設置するお部屋全体の天井のクロス貼替が必要になってしまいます。
その為、お部屋の広さによって変わってきますが、ホスクリーン1セット取付に20万~30万程度かかるとお伝えしています。
後付けはできるの?
出来ます!ただ、先ほどもお伝えした通り、下地を入れる工事が必要なので、簡単な取付工事だけではなく、費用もかかります。
DIYで取付られる?
天井の下地があれば取付は可能ですが、かなりの重さがホスクリーンにかかるので、万が一重さで天井が落ちたという事もありますので、DIYでの設置はおすすめしません。プロにお願いしてください。
一番コストを抑えるには、他のリフォームと同時に設置する事です。
例えばユニットバス工事と同時に洗面脱衣所にホスクリーンを付ける、とか
リビングのクロス貼替時に、ホスクリーンを設置するのであれば、
ホスクリーン単体でつけるよりずっと費用はおさえられます。
リフォームを考えていて、リフォーム業者さんと話をしている段階で伝えれば間に合います。ただ、リフォームが完成間近に、
『ホスクリーン付けたいんだけと!』と言われてもクロスを仕上げた後ですと間に合いません。
早いお打ち合わせの段階で伝えて下さいね。
見た目重視ならアイアンバー
今アイアンバーを取り付ける方も増えています。
ホスクリーンは、使っていない時は取り外して、しまっておくこともできるのですが、片づけるのが面倒で結局ずっとつけっぱなしという方も多いのではないでしょうか。我が家もずっとつけっぱなしです。
ホスクリーンを取り外すのは面倒だから、だったら見た目もカッコいいアイアンバーを取り付けたい!という方が増えました。
アイアンバーの方が本体は少し価格が高めです。サイズを指定してオーダーで作成するのでホスクリーンが数千円なところアイアンバー本体は数万円くらい。(工事費は別途です)
▼ブラックのアイアンバー設置事例
個性的な照明とも相性◎で、お部屋がかっこよくなります。

▼ホワイトのアイアンバー設置事例
洗濯物を干すだけではなく、観葉植物をハンギングしたりしても素敵ですね。

アイアンバーもホスクリーン同様下地が必要なので、その他のリフォームと一緒に計画してみて下さい。
まとめ
ホスクリーンやアイアンバーはそれぞれ、部屋干しするにはとても便利な商品です。
ただ、設置には下地が必要で、ホスクリーンやアイアンバーを取り付けるだけではなく、解体や下地取付、復旧、クロス貼替等がかかってくることがあるので、費用は皆さんが思っている以上にかかってしまうことがあります。
もちろん、上記の工事を行えば設置は可能ですが、新築や、リフォームの計画と一緒に、設置を検討されることをお勧めします。
コメント