リフォーム本当にあった話 ヤネヤネ詐欺編

エコリフォームのwebスタッフ柴田です。
「リフォーム詐欺って、よくあるらしいね~」などと他人事のように思っていたのですが、つい最近、本当に来たんです。よりによって、エコリフォームのお客様のところに!しかも2件も!!

というわけで今回は、本当にあったリフォーム詐欺についてです。
(個人の特定を避けるため一部脚色してお送りします)

危うくヤネヤネ詐欺に騙されそうだったK様

K様はけっこう前に大規模リフォームをご依頼くださったお客様。それ以来、数年に一度メンテナンス工事をしています。
そんなK様のお隣では、まさに今リフォーム工事の真っ最中で、様々な職人さんたちが出入りしているようです。

ある日、K様邸のチャイムが鳴りました。
「こんにちはー!隣で工事をしている者なんですが」
作業服姿の男性がにこやかに語りかけます。
「いや実は、隣でリフォーム工事をしていたら、ちょうどお宅の屋根が見えましてね」
「はあ」
「遠目に見ても、けっこう劣化してるな~と思って。屋根のリフォームって最近しました?」
「屋根は…けっこう前ですね」
「じゃあ、ついでだから点検だけでもしましょうか?ちょうど脚立もあるんで、無料でやりますよ
「無料ならお願いします」

早速スルスルと屋根へ上がっていった男性は、しばらくすると下りてきて、デジカメで撮影した写真を見せてくれました。
「見てください!ほら、釘や石が散らばってます
「ええっ!本当に!?」
「このまま放置すると雨漏りしちゃいますよ。せっかくなんで、屋根のリフォームしておきませんか?お隣ってことで割引しておきますし…」


ウワアアア、怪しいポイントがいっぱい!!

この後K様は、「馴染みのリフォーム会社があるから」と言って、男性の申し出を丁重にお断りしたそうです。
K様からご連絡をいただいたエコリフォームのスタッフが、改めて現地調査に赴いたところ、屋根の上に散らばっていた釘や石は、もともと屋根に使われていないものだったとか。つまり、この男性が無料点検と称して屋根に上り、釘や石をバラ撒いた可能性が高いのです。ひどい!

実に典型的な「リフォーム点検詐欺」、またの名を「ヤネヤネ詐欺」でした。

リフォーム詐欺を見分けるポイント

幸いK様はリフォーム詐欺に引っかかってお金を取られるようなことにはなりませんでしたが、リフォーム詐欺にひっかからないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
K様のストーリーを例にして、リフォーム詐欺を見分けるポイントをご紹介します。

  1. 「隣で工事をしている」が怪しい
    隣近所で工事をしていると言っても、本当かどうかわかりません。まずは名刺をもらい、工事現場に行って確認してみましょう。
  2. 無料で点検するのが怪しい
    無料で点検するのは、その先の工事を受注したいからです。わざわざ訪問してきて無料点検を謳うのは、ふつうに営業していたら工事を受注できないということでは?
  3. いきなり屋根に上がるのが怪しい
    いきなり屋根に上がらせるのは、泥棒を家の中に招くのと同じです。下からは見えないので何をされるかわかりません。
  4. 雨漏りすると言って脅すのが怪しい
    確かに屋根の劣化を放置すれば雨漏りにつながる可能性はありますが、はじめからそんな脅すようなことを言って契約を迫ってくる業者は信用できません。

「この話は怪しいぞ?」と思ったら、まずは一呼吸置いて、「家族に相談するので時間をください」と伝え、帰ってもらいましょう。
たとえ無料と言われても、屋根に上らせないようにするのが肝心です!

本当に屋根がひどく劣化していたとしても、訪問販売はいったん断りましょう。
リフォーム工事中ブログより)

今でもリフォーム詐欺ってあるの?

ずいぶん前からリフォーム詐欺が問題になっていて、今どきは騙す人も騙される人も減ってるんじゃないかと思ったんですが、全然そんなことはありませんでした。
今でもリフォームの訪問販売や点検商法で問題となるケースはまだまだ多く、年々増えているそうです。

グラフはPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)に寄せられた相談件数の推移です。
訪問販売によるリフォーム工事についての相談は、2019年の8,007件から、2021年の9,734件へ、2年で1,500件ほどの増加。点検商法についての相談は、2019年の5,760件から、2021年の7,421件へ、同じく1,500件ほど増加しています。

PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)の相談件数の推移

ちなみに、今回の例とは少し異なりますが、「保険金を使えばタダで家を直せるよ」「保険金の請求手続きはやってあげるからまかせて」などと言ってくるリフォーム詐欺も増えているそうです。お得にリフォームしたいという庶民の心に付け込んでくる詐欺です!

こういう業者の口車に乗ると、知らないうちに詐欺の片棒を担がされたり、必要ない手数料を支払った挙げ句にリフォームできない結果になったりすることも。詳しくは国民生活センターの注意喚起をご覧ください。日本損害保険協会のわかりやすいリーフレットもありますよ。

あなたの保険金が狙われています!(日本損害保険協会)[PDF形式]
画像:国民生活センターホームページより

リフォーム詐欺はどこに相談すればいい?

「リフォーム詐欺かな?」と思ったら、まずはご家族や友人に話してみましょう。三人寄れば文殊の知恵です。詐欺被害に詳しい人や、信頼できる業者を知っている人がいるかもしれません。

「やっぱり怪しい」となったら、お世話になっている工務店やリフォーム会社に連絡しましょう。こんな時のために、おうちのホームドクターを決めておくとさらに安心です。
懇意にしているところがない場合は、何社かに点検・調査をお願いすることをおすすめします。(お願いしたところがすべて悪徳業者、という可能性は低いですから)

リフォームの契約をする前ならお断りすればいいわけですが、すでに契約してしまった、お金を支払ってしまった、工事が始まったのに連絡が取れない、などという場合は、悠長なことを言ってられないので、急いで消費者ホットラインに電話しましょう!

画像:国民生活センターホームページより

局番なしの188(いやや)で消費生活相談窓口につながります。

消費者ホットラインが話し中などでつながらない場合は、国民生活センターのホームページに全国の消費生活センター等の連絡先が掲載されているので、参考にしてくださいね。

まとめ

「屋根が壊れている」と不安にさせて、なけなしのお金を持っていこうとするヤネヤネ詐欺業者、許せん!という気持ちを熱くぶつけてしまいましたが、本当にみなさん、騙されないでください。
まずは、こういう詐欺があるという事実を知ることが大切です。

私たちエコリフォームも、ご縁をいただいているお客様から相談があれば、すぐに駆けつけています。繰り返しになりますが、普段から信頼のできる工務店やリフォーム会社とお馴染みになっておくことをおすすめします。

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