こんにちは。エコリフォームの田中です。
暑さ寒さも彼岸までという言葉があるように、夏の暑さも和らいできましたね。
本日は久々の更新ということで、早速台東区のリフォームをご紹介します。
以前に投稿させて頂いたのはこちら。
解体をご紹介させて頂いてから途中を省略させて頂き、恐縮ですが、完成のご紹介です。
玄関です。建具の職人さんが採寸して作ってくれるシナ合板の建具が温かみがあり、すっきりみせてくれます。
タイルはINAX TOM-150/3 目地の色はグレーです。
玄関のタイルを濃い目の色にすると、フローリングとのコントラストができるので、締まった印象になります。
しかし目地の色まで黒にしてしまうと埃が目立ってしまうので、目地の色はワントーン落としておくのがお勧めです。
1階リビングです。壁を照らす間接照明も計画しました。
床は和歌山県の山長さんの杉無垢フローリングです。壁紙は越前の和紙 玉紙さらりTS-100です。
和紙と聞くとお手入れのことやメンテナンスから敬遠されがちですが、
静電気が起きないので埃がつきにくく、撥水加工もされているので案外お手入れが楽なんです。
光の反射も少ないので、空間がとても温かくなります。
キッチンはタカラスタンダードのエーデルのホワイト色です。
タカラのホーローパネルは何年たっても色の変色がないので、白は白いまま。
ホワイト色は敬遠されがちですが、空間を邪魔することなく、すっきりみせてくれるのでお勧めです。
洗面所はトイレと同じ部屋に置き、省スペース化を図りました。
洗面所は既製品の洗面台がおさまらなったため、急遽造作に変更しました。
カウンターは床に合わせて杉材で、洗面ボウルはアドヴァンのプレクトアドロ、鏡はサンワカンパニーのメディシンキャビネットを組み合わせました。
階段も杉材で家全体に統一感を持たせました。
2階は吹き抜けになっています。天井もこれまた山長の杉材です。
杉は成長が早いのでその分多くの空気を含んでいます。やわらかく温かいのが特徴ですが、その反面傷が付きやすいという点もあり、それらをご理解頂いた上でご提案させて頂いております。どうしても傷はついてしまいますが、それも味になっていくと考えてお暮し頂くと、とても良い素材の一つです。
そして今回のリフォームでは、1つのエアコンで家全体の温度を調節するという、パッシブエアコンを設置しました。
冬場に脱衣所やトイレが寒かったり、リビングだけが冷えすぎていたりすることのないように、
一つのエアコンで家全体の空調を管理します。
このシステムは、床下の空気もまわして、結露を防ぎ、家の耐久性を高める目的や
他にも、部屋にエアコン本体が露出しないので部屋がすっきりするという利点もあります。
温かい空気は下から上に上がり、冷たい空気は上から下にさがる自然現現象を利用し
冬場は、床下から温かい空気が噴出し、
夏場は天井から冷たい空気が出てくるようになっています。
階段と2階の床の一部が格子になっているので、空気が循環します。
外観もシンプルにすっきりと窓を配置しました。
3か月に渡る工事が終了し、
S様をはじめ、多くの皆様にご協力頂きましたこと、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。