Nビル様のリフォームのつづきです。
キッチン
今回は賃貸物件という事もあり、ブロック型のキッチンを採用しました。
扉の色も清潔感のあるクリーム色にして、明るいキッチンになりました。
キッチンセットには、大きく2つのタイプがあります。
最近ではシステムキッチンと呼ばれる、ワークトップ(天板)が一枚で継目のないタイプのものが多く使われます。
システムキッチンは、加熱機器(ガスコンロやIH)や食器洗浄機、オーブンなどをビルトイン(本体に組み込む)事が出来ます。
シンク、調理台、コンロ台のユニットが天板で一続きになるので、隙間がなくお手入れはし易いです。
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かたやブロックキッチンは、シンク、調理台、ガス台のユニットがそれぞれ別になっていて、それぞれを組み合わせて設置します。
加熱機器(ガスコンロ、IH)は基本的に据え置き型になります。
賃貸物件は入居者が加熱機器を持ち込むことが多いため、ブロック型キッチンを採用することが少なくありません。
浴室
既存の浴室は、在来工法と呼ばれる物です。
在来工法とは、現場に防水加工を施し、その上で仕上げの壁や床をつくって、浴槽をその後に据える昔ながらの工法です。
浴室の広さや形に合わせて柔軟な施工が可能なことと、仕上げの素材を選ぶことは出来ます。例えば、壁にタイルやヒノキを張ったり、素材にこだわりたい方にはお勧めです。
今回は、耐水性のあるバスパネルを壁に張りました。
その際に露出されていた配管は、隠蔽してスッキリと見栄えを良くします。
ユニットバス(システムバス)を今の浴室の空間の中に設置することは可能ですが、浴室自体が狭くなってしまいます。
そもそもユニットバスとは、浴室の各パーツ(床、壁、浴槽、天井など)を工場で生産し、現場で組み立てる工法です。
今回は、スペースの事と費用面も考え合わせ、既存の在来工法を活かしてリフォームすることにしました。
配管の高圧洗浄
経年した建物は、目に見える劣化と併せて、目に見えない部分の劣化があり、メンテナンスをする必要があります。
給排水の配管も目に見えない部分にあたり、メンテナンスが必要です。
特に配管は、詰まりや悪臭などトラブルの原因になります。
実際に水の流れが、悪くなっている個所がありました。
排水管の流れが悪い原因としては、排水管の壁面に汚れが蓄積して、水の通路が細くなっている事が多くあります。
ヘドロ状の汚れを長年放置していると、硬化してさらに取れにくくなってしまいます。
高圧洗浄でどこまで解決できるか定かではありませんが、良い機会なので作業を行ってみることにしました。
次回は、完成の様子をご紹介します。