5月上旬に着工した江東区のO様邸の防水工事が、先日完了しました。外部の工事なのでお天気に左右され、追加工事などもご依頼頂きましたので、予定より少し長引いてしまいましたが、無事完了したのでご報告いたします。
ベランダの防水が切れて、雨漏りが発生してしまっている状態でしたので、防水のご依頼を頂き、今回はウレタン防水で施工をさせて頂くことになりました。
▼防水前のベランダ


防水には大きく分けて4種類
・ウレタン防水
・シート防水
・アスファルト防水
・FRP防水
がありますが、防水層が軽量で建物に負担が少なく、複雑な形状にも対応できるということで今回はウレタン防水で施工することになりました。
ウレタン防水の中でも、施工後のふくれを防止する為の通気緩衝シートを使っての防水です。
ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を何度も塗る事で、防水をしたい場所に密着し、防水層を作って雨水等の侵入を防ぐという工法なのですが、下地(コンクリート)などに少しでも水分が残ってしまっている状態ですと、夏場太陽の熱などで水分が蒸発した際に、下地と防水層との間にふくれが発生してしまうことがあります。
それを防止する為に、今回は通気緩衝シートを使用し、水分が蒸発する際に脱気筒を通して蒸気が外に逃げる仕様にしました。
ウレタン防水の密着工法とは異なり、 ウレタン防水通気緩衝工法は防水専門業者だけができる工法です。
▼通気シートを貼った状態です。

▼手前の小さなシルバーの筒が脱気筒です。

通気シートを貼り終えたら、ウレタン樹脂を流し込みました。
▼完成の様子です。
ちょうど雨が降った次の日に撮影しましたので、雨水を弾いているのがよくわかります。



関東も今日、平年より遅い梅雨入りの発表がありました。これから雨が続くので梅雨までに工事が完了しほっとしています。
しばらく、防水が雨から建物を守ってくれることと思います。